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【就活(就職活動)の裏話】人事はあまり語りたくなかった・・・釈然としない企業の採用活動裏事情

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今日これからお話しする内容は私が長年人事という部署で働いてきて蓄積された情報に基づいて書いている。直接その企業の人事担当者から聞いた話もあるし、就職活動を取り巻く採用ビジネスに従事する数多くの人達から聞いた話もあるし、書籍やWebで読んだ話もあるし、採用に関するセミナーや勉強会やパネルディスカッションなどで取り上げられていた話もある。

 

内容が結構暗いというか学生やその親御さんにとっては「ふざけるな」って言いたくなるようなものではあるかもしれないが、今の就職活動(採用活動)の影の部分として知っておいて損はないと思う。就活生の不安を煽るようなことにならないかいささか心配だが、多かれ少なかれ物事には裏と表があるし、どちらが善でどちらが悪かというお話でもないし、大人の事情といったものはどこにでも存在するということは紛れもないことなのでそれを覚悟しておくことも悪くないと思う。

  

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1.企業と接触する回数が増えれば増えるほど内定の確率が下がる

結論から言うと企業と接触する回数が増えれば増えるほど、何度も何度も呼び出されるほど、時間がかかればかかるほど、内定が出る確率が下がるというのはある意味現実である。

 

一昔前まではエントリーしてくれたすべての学生に対して順次選考を行いふるいにかけ徐々に絞り込んでいくといったベーシックな手法というか本来あるべき正当な手法が大部分の企業で取られていて、各選考で不採用者は徐々に除外されていき、一番数多く選考を受けた者が結果的に内定を取ることが出来るという構図だったが、昨今はその構図が逆転してしまっている。

 

現在の自由応募が主流の状態では、大部分の学生というかほぼ全員が企業を何社か掛け持ちで活動しており、ある企業で採用したいと評価した学生はほぼ高確率で他社においても同様の評価を勝ち取る。つまり優秀であればあるほど企業間で競合となり、その優秀な学生については企業側が迷っている暇などなく、迅速かつ積極的に採りにいかないと採用に至らない。

 

対応が他社より遅れると、他社に先を越されてしまうことは自明の理だ。視点を変えれば企業からの連絡が迅速であればあるほど内定の確率は高いし、逆にあまり高い評価を受けない学生は後回しにされ企業からの対応も遅くなってしまう傾向にある。誤解を恐れずに言うとそんなあまり評価の高くない学生はキープしておくことが可能ということになる。

 

例えば大企業が1000人採用したいと考えていると思う。企業はまず優秀だと評価した学生1000人にスピーディーに内定を出す。だが優秀な1000人は他の企業からも内定をもらうので例えば300人くらいは辞退してくる。そこでまた一から採用活動をやり直すのでは時間的に間に合わないし、学生のレベルも言い方はあまりよくないが少し下がってしまう。そこでキープしておいたNO2グループの中から内定を出せばそこそこ優秀なレベルの学生が採用できるのである。この繰り返しを入社承諾者が1000名に達するまで続けるのである。

 

このように学生をキープするために企業は何度も面接を重ねたり会社見学だ会社説明会だグループワークだといった名目で学生と接触して時間を稼いでいるというかキープしているのであるが、「企業と接触する回数が増えれば増えるほど内定の確率が下がる」ということはなんとも学生にとっては釈然としない採用活動裏事情のひとつではないだろうか。

  

 

2.採用する気もないのに採用活動する企業は存在する

結論から言うともともと最初から採用する気もないのに採用活動をする企業は存在しているというのはある意味現実である。もっと刺激的に言うと本来の採用活動はその企業が欲しいターゲットの学生群だけに向けて行いつつ、同時進行で採用する気のない採用活動を行っていると言ったほうが正しいかもしれない。

 

ここまで読んで何のためにそんな無意味なことをするのか疑問をお持ちになった方もいるであろう。ストレートに言うとそれは企業が採用活動を本来の採用目的ではなく自社や自社商品・製品・サービスなどの広告宣伝の場として位置づけているということなのである。

 

学生や新社会人位の年齢がユーザーである企業はたくさんあるし、この人生の一大イベントで刷り込まれた情報や印象はちょっとやそっとで消えるものではない。例えば会社説明会などで自社の社風やイメージの素晴らしさや、取扱商品・製品のクオリティの高さなどをドラマチックに喧伝し、さらにそれを観衆(学生)に真剣に聞いてもらえる場をいとも簡単に作れてしまうのである。

 

〇〇ナビのような求人媒体などもなかなか充実したコンテンツがあり自社の情報を所狭しと掲載できる割には大企業にとっては非常に安価(タダ同然)である。それを何万人といった学生が目を皿のようにして夢と希望を胸に膨らませて読んでくれるのである。テレビや雑誌などのマスコミを使った広告宣伝費に比べて破格の安さであることは想像に難くない。

 

ただ逆に学生に反感を買われないようにすることが大切というか注意しないと本末転倒になってしまう。(そもそもこの項目自体本末転倒なのだが・・・)失礼な対応で「あの企業の商品・製品は絶対買わない。」とか「あの企業のサービスは絶対に利用しない。」みたいな不買運動とかになったら損失は測り知れないというかまさしくゲームオーバーである。

 

そこでそんな企業は最初から採用条件をクリアしていない学生に対しても表向きは一応エントリーを受け付け、これ以上ないといった親切な対応で形式上の説明会や筆記試験、適性検査などを実施して最終的にはお断りするという段階を粛々と踏んでいる。そういう面では人事が優しすぎるというのも学生にとっては考えものである。説明会会場に莫大な数の学生がいれば「こんなに倍率が高いのであれば落ちてもしょうがないかな」と学生に自然に納得してもらうことが肝要なのである。

 

「この前受けた企業、自分としては筆記も出来たし面接もうまくいったし担当者もすごく対応が良かったんだけど落とされた」みたいな話はもしかするとこのパターンかもしれないが、「採用する気もないのに採用活動する企業は存在する」ということはなんとも学生にとっては釈然としない採用活動裏事情のひとつではないだろうか。

 

 

3.事前に提出するエントリーシートすべてには企業は目を通していない

結論から言うと人気企業(大企業・一流企業)になればなるほど初期の段階ではエントリシートのすべてに目を通していないのはある意味現実である。

 

学生のとってはエントリーシートを書くほどこと膨大な時間をかけ、全身全霊を傾けて取り組む作業はないと思う。志望理由や大学時代に取り組んでいたことを何度も何度も書き直し、なんとか担当者の目に留まり面接というチケットを手に入れるために涙ぐましい努力をしていると思う。自分の就職したい企業であれば尚更そうだろう。

 

よく自分ではこれ以上ない出来のエントリーシートが作成できたのにお祈りメールとともに戻ってきたという話をよく聞くが、実はその素晴らしいエントリーシートは読まれてさえいない可能性が非常に高いと思う。

 

人気のある一流企業でも手分けして採用担当者が隅から隅まで目を通していると言う企業はなくはないが、非常に稀だろうし、現実的には大企業になればなるほど人事部も忙しいし、膨大な何千、何万といったエントリーシートをすべて読むことは物理的にも時間的にも不可能に近い。

 

残念ながら大学や出身高校などの登録情報や、同時に受けるWebで実施する適性検査や筆記試験などで相当数絞り込んでからエントリーシートを読み始める企業が比較的多いような気がする。悲しいかな就職活動のスタートの時点ですでに区別・差別されているのである。

 

もちろんもし運良く手に取ってもらえてもそのエントリーシートが誤字脱字がぱっと見て目立つところにあったりだとか、ブランクがやけに目立つだとか、逆に小さな文字で詰め込めるだけ詰め込めとばかりに書かれているエントリーシートは瞬時にして不採用ルートへと流されてしまうことは当然のように知っておいたほうがいいと思う。

 

エントリーシートを提出しないとそもそも選考にすら進めないし、最終選考になれば100%読まれるので手を抜けないし、これ無しには一歩も先に進めないのは事実ではあるが、「事前に提出するエントリーシートすべてには企業は目を通していない」ということはなんとも学生にとっては釈然としない採用活動裏事情のひとつではないだろうか。

 

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以上で今日のところは締めくくりたいが、もちろん大企業が今日お話するような企業ばかりではないし、そうでない企業の方が圧倒的に多いだろうし、学生のためにも大半を占めて欲しい。また中小企業のように素晴らしいきめ細やかな人間味あふれる情熱と理念と心の込もった採用活動を行っていても、優秀な学生をまったく採用できない企業が数多くあることも現実だ。そんなことも踏まえつつ読んでいただけたらと思う。人それぞれポジションや境遇や今叩きつけられている現実によって受け取り方は大きく異なるとは思うが、これがとある企業の採用活動裏事情のひとつなのである。

 

今日お話ししたこと以外にも、

・顔で採用不採用が決まるか?

・身辺調査はあるのか?

・面接会場に偵察が紛れ込んでいるか?

等々いろいろと気になる疑問はなくはないがそれはまた別の機会に。

 

 

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