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【メンター必見!】若手(新入)社員の「実録インタビュー」からわかった!入社3年間で上司に実はこう対応して欲しかった5つのこと

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新入社員の皆さんいかがお過ごしですか?社会人生活も4ヶ月ほど経過してそろそろ仕事にも慣れてきた頃ではないでしょうか?社会人生活は順調ですか?疑問に感じたり腑に落ちないようなことはないですか?最初から質問の連発になって申し訳ありません。でもおそらく頭の中は「はてな」だらけではないですか?それが自然であり当たり前のことだと思います。

 

そこで今日は入社4年目以降(4~7年)の私の会社の若手社員に社会人生活を立ち上がってきた入社3年間を振り返ってもらうことにしました。 その実録インタビューから入社3年間で上司にどのように対応して欲しかったのかについてフォーカスしてみます。結構生々しいといかリアルというか私も含めて上司の皆さんにとっては耳の痛い内容も出てきています。だからこそ新入社員の皆さんには少なからず参考になるのではないかと思っています。

 

入社3年間の渦中においては見えなかったことも、少し成長した4~7年目くらいになると見えてくることがあります。それも残念なことに今日取り上げたようなマイナスの影響に気づくものです。

 

過去はどうやっても取り戻すことができません。今日この記事をありがたいことに読んでいただいたマネージャーの皆さんが「こういう考え方もあるのか?」と感じていただいたり、新入社員の皆さんが自分の成長にプラスになりそうな上司の影響は積極的に受け入れ、自分の成長にマイナスになりそうな上司の影響はできるだけ避けるような余裕を持っていただけたとしたらこの上なく嬉しいです。

 

 

 

それでは若手社員の「実録インタビュー」を紹介していきます。

 

1.もっと自分のパーソナルな部分を見て欲しかった

【Aさんの実録インタビュー】

仕事を覚える上で「あるべき論」が大切であることはわかっているつもりです。でもただこうあるべきだということばかりが語られて自分のパーソナルな部分をまったく見てもらえないのはちょっと寂しいというか虚しい気持ちになってしまいます。「こうすればこうなる」みたいな単調で私情を挟まない当たり前の仕事の基礎は新入社員の時期に着実に学ぶべきことであり、実践すべきことだとは思うのですが、一生やっていく仕事ですのでもう少しその基本ワークに意味を持たせるような指導をして欲しかったように思います。例えば当時自分はこんなことを考えながらやっていたみたいなことを話してくれるだけで全然違うと思うんです。あと「仕事は結果がすべてだ」ということもわかってはいましたが、せめて直属の上司くらいは結果に至るプロセスを見て評価して欲しかったように感じます。

 

【ちょっと残念だった上司が反省すべき点】

仕事のあるべき論に終始してしまい一人ひとりの個性にあった仕事のやり方やおもしろさがあることを伝えきれていない

 

【上司はこう対応すればよかった!?】

・新入社員個々のキャリアプランを具体的に作りこむ手助けをしやる気にさせる

・新入社員を実績が出せる環境に置き達成感と仕事のおもしろさを体験させる

 

2.もっと自分の強みを伸ばして欲しかった

【Bさんの実録インタビュー】

最初の上司がとにかく厳しくて「教育的指導」というかいわゆる「ダメ出し」の連続だったんです。今この段階で余裕を持って振り返るとそれをバネにして歯を食いしばってやってきたので結果的には糧になったんだとは思いますが、当時はそうは言っても結構委縮してしまい自分の力を出し切れていなかったと思います。厳しく指導されることはある時期必要なことだとは頭では理解していますが、それが自分の弱点を突かれさらに苦痛を伴うまでにハードなものになってしまうと新入社員にとってはちょっとキツイかなって気がします。「褒めて伸ばしてくれ」とまで甘いことは言いませんが、当時の上司がもう少し自分の長所を見てくれて強みを活かしてくれるような方向性で導いてくれていたら社会人の立ち上がりとしてどうなっていたのかなあと感じたりします。

 

【ちょっと残念だった上司が反省すべき点】

指導が個の弱みを突き過ぎていて関わることすらが苦痛になってしまい個の強みを活かしきれていない

 

【上司はこう対応すればよかった!?】

・新入社員の特性を見極め真の個性を認めることで本気でむきあう

・新入社員が困ったときに相談にのったり励ましてやり踏ん張れる空気をつくる

 

3.もっとバラツキのない体系的な育成をして欲しかった

【Cさんの実録インタビュー】

新人の頃って本当に右も左もわからないんです。仕事も人も会社のルールなんかもわからないことだらけで、プレッシャーしかありませんでした。そんな中仕事を教えてもらう上でも直属の上司独自のやり方が「絶対」みたいになっていて、100%正しいと思えないようなことでも上司には意見しにくかったですね。もちろんその上司が言うとおりにやらなければ「ダメ出し」されるので、腑に落ちていなくてもそのやり方に従うしかありませんでした。そうかと思うと次に直属になった上司からまったく違うやり方で指導されたのでそこでもずいぶん戸惑ってしまいました。今振り返るとそれらの異なるやり方の中から共通点や相違点を見いだしながら結果的には自分の仕事の幅を広げるいい経験になりましたけどちょっと違和感を感じたのは事実です。

 

【ちょっと残念だった上司が反省すべき点】

育成が体系的に意図されておらず個々の上司の指導内容にバラツキが出てしまっている

 

上司はこう対応すればよかった!?】

・新入社員に仕事の基礎となり軸となるゆるぎない根本事項を意図的に教える

・新入社員に対し都度フィードバックを行いお互い納得しながら進んでいく

 

4.もっと成長するための負荷をかけて欲しかった

【Dさんの実録インタビュー】

「入社3年間」って今後の長い社会人生活のペースを掴むというか習慣をつくる大事な時期だと思うんです。なんだかんだ言ってもペースを掴む過程では多少の「檄」というかお尻を叩いてくれるような管理・指導をしてくれる上司の方が長い目で見ると自分の為になるような気がします。「自分のペースでやればいい」とか「自由にやっていいんだよ」とか「無理しなくていいから」みたいな甘い指導はその時はプレッシャーは少ないけれど、結局自分自身の意思だけで動かなきゃいけないので辛いことや面倒なことから多少逃げちゃうんですよね。だから限度はあると思いますが上司にはどんどん実業務に入ってきてもらって、はっぱ掛けてもらったり、口酸っぱく注意して欲しかったみたいな自分勝手な後悔は少しあります。

 

【ちょっと残念だった上司が反省すべき点】

育成にあまり負荷をかけずマイペースでやらせることで仕事へのチャレンジをさせていない

 

【上司はこう対応すればよかった!?】

・新入社員がピンチに陥っても仕事を早々に取り上げることをせず一定水準まで任せ続ける

・新入社員を信頼し新人には任せないような階段を一段上がったような案件も任せる

 

5.もっとマネジメント(の基本)について教育して欲しかった

【Eさんの実録インタビュー】

直属の上司とは現場での実業務での関わり合いが圧倒的に大部分を占めるかたちで進んできたので、いわゆるキャリアプランというかどのように社内でステップアップしていくのかを当時の上司にもっと聞いたり上司から盗んだりしておけばよかったのかなと思います。自分がまさに今これから後輩ができ部下ができてくるポジションに立って、現場視点で一緒になって実業務を教えたり問題解決を手助けしたりする自信は結構あるのですが、現場以外の部分も含めて部下を育てたり指導したりするいわゆる「マネジメント」に関しては一般論しか知らないというか、本で得た知識程度でやっていくしかないかと考えています。今まで部下としての自分という意識しかもっていなかったので上司としての視点(マネジメント)をもつ訓練をもう少ししておけば良かったかなと感じています。

 

【ちょっと残念だった上司が反省すべき点】

人を動かし組織を動かす意識を持たせることをしなかったためマネージャーとしての能力伸長や動機づけができていない

 

【上司はこう対応すればよかった!?】

・新入社員に「個々の成長」と「組織の成果」を同時に考える大切さを教える

・新入社員にマネージャーとしての疑似体験をどんどんさせる

 

 

いかがだったでしょうか。

以上が若手(新入)社員に聞いたインタビューからわかった、入社3年間で上司に実はとって欲しかった5つの対応でした。

 

もう一度とって欲しかった対応をまとめると

(もっともっと他にも無数にあると思いますが...)

1.もっと自分のパーソナルな部分を見て欲しかった

2.もっと自分の強みを伸ばして欲しかった

3.もっとバラツキのない体系的な育成をして欲しかった

4.もっと成長するための負荷をかけて欲しかった

5.もっとマネジメント(の基本)について教育して欲しかった

ということでした。

 

 

入社3年間(特に1年目)に上司が新入社員与える影響はとてつもなく大きいものがあります。特にマイナスの影響は4年目以降に取り返しのつかない影を落としかねません。20代前半は自分自身を高めたり深めたりする自己充実的な意識と他者との競争に勝とうとする競争的な意識がとても高い時期です。このことは裏を返せばとても不安定な時期であるとも言えます。社会人として立ち上がっていくこの時期に接する上司は非常に重要な責任のあるミッションを背負っています。

 

もちろん私も含め上司だって人の子です。全てにおいて完璧な人などいません。経験や育成手法や個人の能力等にバラつきがでることは仕方のないことです。でも新入社員に接する上司が絶対に忘れてはならない大事なことは「上司の影響が新入社員にとってはリスクになりうる」ということです。入社3年間までである程度その後の成長がデザインされてしまうのです。そのことは絶対に上司は肝に銘じておくべきことだと思います。

 

入社3年間のみならず4年目以降も若手(新入)社員が良い仕事をし、良い能力を身に付け、良いリーダーとして歩んでいく土台づくりの一助になれるようにこれかれも対応していきたいものです。

最後になりましたが、ここまでお読みいただきまして誠にありがとうございます。今日の記事が上司と部下のより良い関係性の構築にお役に立てれば幸いです。