就活生のみなさんこんにちは!
いかがお過ごしですか?
就職活動2017が本格的にスタートしましたが、みなさんの就活は順調なスタートが切れましたでしょうか?
「バンバン複数社の内定取ってやる!」って感じですか?
「大変だなあ~何から手を付ければいいのだろう・・・」って感じですか?
そんな期待と不安がきっと交錯しているであろう就活生のみなさんに向けて今日の記事は書いています。
2017卒の就職活動スケジュールは、日本経済団体連合会(経団連)が、説明会解禁を3月に、面接などの選考開始を6月に決定しました。
ただ注意したいのは、6月から選考開始という制約があるのは倫理憲章賛同企業のみだということです。 採用活動を実施する企業が1万社前後ある内の倫理憲章賛同企業はほんの900社前後しかありません。
6月以前に選考を実施し、内定を出す企業も多数存在するので、志望企業の採用スケジュールはこまめにチェックして、気づいたら意中の企業の採用活動が終わってしまっていたということがないよう十分に注意してください。
また大幅な採用スケジュール短縮に伴い、前年度に比べて、志望企業の選択、筆記試験対策、エントリーシートの作成、面接対策などの就活に費やせる時間が極端に少なくなることが予想されますので、事前準備をしっかりしておきましょう。
その一環として今日は、本格化した就職活動を成功させるために「できていて当たり前・できていないと致命傷」な心構えを、企業の採用担当者の立場からご紹介します。
もう御存知な項目が多いかもしれませんが、人事部の現場の生の声ですので、「就活の常識」として頭の片隅に是非入れておいてください。
みなさんの「当たり前」と、企業の「当たり前」はおそらく結構相違しているはずですので...
前置きはこれくらいにして、それではそろそろはじめます。
- 1.「誤字や脱字がない」はできてて当たり前
- 2.「清潔感のある身だしなみ」はできていて当たり前
- 3.「正しい言葉遣い」はできていて当たり前
- 4.「正しい電話応対・メール応対」はできていて当たり前
- 5.「約束の時間を守る」はできていて当たり前
- 6.「企業の求める人物像の把握」はできていて当たり前
- 7.「笑顔・挨拶」はできていて当たり前
- 8.「目を見て話す」はできていて当たり前
- 9.「適性検査対策」はできていて当たり前
- 10.「確実に聞かれる3大テーマ対策」はできていて当たり前
1.「誤字や脱字がない」はできてて当たり前
履歴書やエントリーシートの目立つところに誤字や脱字があると、ちょっと大袈裟に言うと百年の恋も冷めてしまいます。
特に会社名や住所、採用担当者名に誤字があると即「いい加減な人間」と見られ「志望度も低い」と思われてしまいます。
また「株式会社」等が前にくるか、後にくるかを間違えてしまうと、その会社の社員にとっては相当悪い印象が残りますので特に注意が必要です。
字も上手な方が良いに決まっています。殴り書きのような雑な字は論外ですので、今書ける最もきれいな字で丁寧に書くように心掛けましょう。
★致命傷(採用担当者の声)
この学生は何においても適当で雑なのかなあ・・・
それとも最低限の知識すらない人なのかなあ・・・
2.「清潔感のある身だしなみ」はできていて当たり前
身だしなみが悪い学生に対しては、第一印象で評価をぐっとマイナスするいう採用担当者はとても多いのが現実です。
逆に清潔感のある、隅々まで入念に気を遣った爽やかな身だしなみは、会社に対する強い志望度の表れだとも考えられます。
大好きな異性との初めてのデートに、よれよれの不潔な身だしなみで出かける人はあまりいませんよね。
第一印象はどの部署に配属になっても大切ですし、細かいところにまで気を配れる人も会社にとってプラスはあってもマイナスはありません。
下記のリスト等をもう一度チェックして身だしなみに注意してください。
◆男子
・髪型は短めでヒゲやフケも要チェック
・派手な柄や色のワイシャツ、ネクタイはNG
・明るい色の靴下やくるぶしまでの靴下はNG
・直前の喫煙のよるタバコのにおいも要注意(喫煙者の応募書類は開封時におう)
◆女子
・前髪で顔を隠したりサイドに髪を垂らすのはNG
・ノーメイクや濃いメイクはNG、ナチュラルメイクで
・派手なネイルやシャツの胸元を開きすぎるのはNG
・強すぎる香水も不快(香水自体NGの会社もある)
★致命傷(採用担当者の声)
この学生は外見と同じで内面もだらしない人なのかなあ・・・
できることなら一緒に働きたくないなあ・・・
3.「正しい言葉遣い」はできていて当たり前
面接で評価されるポイントは話す内容そのものであると考えがちですが、実は話す内容は3割程度で残りは話し方や態度で評価されています。
採用担当者はこれから長い年月一緒に働く人を、会社の代表として選別しているのですから、できれば言葉遣いのマナーが良い人を選びたいと考えるのは自然なことです。
また誤った言葉遣いをしてしまうと、伝えたいことが的確に伝わらないということにもなりかねません。
下記のような若者言葉や間違った敬語、気になる口癖などには特に注意しましょう。
◆若者言葉
てゆうか、みたいな、ガチで、超、ヤバい、かなり、私的には、やっぱ、めっちゃ
◆間違った敬語(尊敬語と謙譲語)
・御社の社長が参られました
・私の父親がおっしゃいました
◆気になる口癖
一応~、あの~、えっと~、~でぇ、とりあえず~、
★致命傷(採用担当者の声)
この学生はなんか教養(礼節)の欠片も感じないなあ・・・
いまだに学生気分が抜けない甘ったれた人なのかなあ・・・
4.「正しい電話応対・メール応対」はできていて当たり前
就活中に企業と電話やメールでコンタクトを取る場面は少なくありません。
そのときのマナー違反は間違いなくマイナス評価になり、採用担当者の頭の中に意外と後々まで残ってしまいます。
電話応対では、いかにも寝起きのような低い声でボソボソと話したり、非常識な時間帯(常識的には10:00~16:00が無難)に電話をかけたりするのは悪印象です。
メール応対では、件名が入ってなかったり、宛名や担当者名を省略し用件から書き出していたり、絵文字・顔文字を入れたりするのはNGです。
電話は顔が見えないだけに声の印象だけが強く残りますし、メールは記録に残るものですので、最低限のマナーは確実に押さえておきましょう。
★致命傷(採用担当者の声)
この学生は常識も社会性もない自分勝手な人だなあ・・・
将来マナーを守って社内外の関係者とうまくやっていけるかちょっと心配だなあ・・・
5.「約束の時間を守る」はできていて当たり前
お互い忙しい中で貴重な時間を共有しているのですから、約束時間を守ることは基本中の基本です。
約束の時間に連絡もせず遅刻することは論外ですし、定刻より早過ぎる到着もイメージは決してよくありません。
時間にルーズな人は、準備や段取りがうまくできない何かにつけてルーズな人といった印象を与えてしまいます。
連絡さえ入れれば遅刻しても問題ないとか、交通機関の遅延証明書があれば証拠になるとか一般的には言われていますが、まったくマイナスにならないとは言い切れません。
就職活動は企業と学生の「縁」組みですので、遅刻の正当な理由があったとしても「この学生とうちはあまり縁が無いのかもしれない」と感じてしまう採用担当者がいても不思議ではありません(少なくとも私はそうです)。
志望度が高ければ高いときほど、不測の事態も想定して、時間を逆算して、早め早めに行動するように心がけてください。
★致命傷(採用担当者の声)
この学生は時間にルーズなので仕事もルーズなのかなあ・・・
厳しいようだけど「運」も「縁」もないのかあ・・・
6.「企業の求める人物像の把握」はできていて当たり前
ほとんどの企業には採用活動をする上で「求める人物像」というものを掲げています。
それはもちろん企業トップから採用したい人への想いが込められているはずですが、ある側面ではサラリーマンである採用担当者のためにあるとも言えなくもありません。
採用担当者は会社の代表として、一緒に働くことになる(社内のコンセンサスを得られるような)人物を選別する責任重大なミッションを課せられています。
そのためどうしても「求める人物像」に少なからずミートしている学生に高評価を与えざるを得ないのです。
志望する企業の「求める人物像」すら把握せずに選考に向かうのは、丸腰で戦場に突撃するようなものです。
極度に意識しすぎる必要もありませんが、悪気はなくても真っ向から「求める人物像」を否定するようなアピールは無論危険です。
★致命傷(採用担当者の声)
この学生はうちの求める人物像と見事に真逆だなあ・・・
こんな学生を選考通過にすると「お前どこ見てるんだ!」って上に怒鳴られちゃうかなあ・・・
7.「笑顔・挨拶」はできていて当たり前
「笑顔や挨拶を忘れないなんて当たり前じゃん!」と思われるかもしれませんが、これが驚くほどできていない学生が多いのが現実です。
特に私の場合、この2つが申し分なくできていれば、評価チェックシートの採点は高得点を付けています。
例えば、面接官の質問に満足のいく回答ができなかったとしても決して落ち込まず、意識して「笑顔」をキープしてください。
また、会社内で明るい「挨拶」を心掛けて実践しておくと、その姿を採用担当者や極端にいうと役員面接を担当する役員が見ているかもしれないのです。
「笑顔」も「挨拶」もコミュニケーションの第一歩ですので、絶対に軽視しないようにしてください。
★致命傷(採用担当者の声)
この学生は笑顔がないので入社後も良好な人間関係が築けなさそうだなあ・・・
挨拶もできないのでコミュニケーションが取れず仕事でも苦労しそうだな・・・
8.「目を見て話す」はできていて当たり前
就活セミナーや新入社員研修などでは必ずといっていいほど「話をするときは必ず相手の目を見て話す」と教えられるはずです。
それほど人と話すときに人の目を見ているかどうかは大きく印象を左右します。
少なくとも私は面接で人の目を見て話さない人に対しては不信感を持ってしまいます。
ただ逆に睨みつけるように見られたり、瞬きひとつしないで凝視されても不気味ですので、面接官の口元を柔らかい視線で見るようにしてみてください。
そうすると相手の目を直視するほどの苦痛もありませんし、面接官も自然な(目を見ている)視線として感じてくれるはずです。
★致命傷(採用担当者の声)
この学生は目も合わせないしなんか落ち着きがないなあ・・・
正直に自分の言葉で話せてないのかなあ、なんかイマイチ信頼できないなあ・・・
9.「適性検査対策」はできていて当たり前
適性検査は、職種や配属部署を決定する上でその適性を見極めるために行われていると考えられがちですが、実はその役割は大企業になればなるほど大きくありません。
適性検査は莫大な数の応募者をふるい落とすためのズバリ「足切り」として使われているケースが多いので、軽い気持ちで受けるものではありません。
「足切り」されないためにも、適性検査でできるだけ高得点をGETする対策が必要不可欠です。
企業の適性検査はコロコロ変わるものではありませんので、志望度の高い会社の適性検査の種類(SPI等のWeb検査)をリサーチし、可能な限りの対策をしておきましょう。
昨今有名企業の適性検査がリスト化された対策本も発売されていますので、是非手に取ってみてください。
★致命傷(採用担当者の声)
いくらうちの会社に合っている学生だとしても「足切り」にかかってしまうと会うことすらできないしなあ・・・
残念だけど、こればっかりはどうすることもできないことだしなあ・・・
10.「確実に聞かれる3大テーマ対策」はできていて当たり前
就職活動中に、エントリーシートや面接で聞かれる3大テーマがあります。
それは「自己PR」「志望動機」「学生時代頑張ってきたこと」の3つです。
この3つに関して、就活のマニュアル本を丸暗記してそのまま書いたり話したりすると採用担当者には簡単に見破られてしまいますので、自分の言葉でコンパクトに要領良く伝えられるように準備しましょう。
この3大テーマがしっかり伝えることが出来ればかなり好感触を持たれるはずです。
特に「志望動機」を数社で使いまわしたり、「志望動機」と「自己PR」が混同したりしないように注意してください。
★致命傷(採用担当者の声)
この学生の志望動機や自己PRはよく見かけたり耳にする回答(内容)だなあ・・・
個性もないし自分で考える力も不足しているのかなあ・・・
以上が【就活生要チェック】採用担当者の生の声!就職活動を成功させるための「できていて当たり前・できていないと致命傷」な心構え10選でした。
もうみなさんの頭の中にばっちりINPUTされているものばかりだったかもしれませんが、ひとつでも参考になることがあったとしたらとてもうれしいです。
最後に私が考える就職活動とはどのようなものかをご紹介して今日の記事は締めたいと思います。
当たり前のことですが、どんな優秀な学生も就職は一社にしかすることができません。何十社内定を取れたとしても、最終的にはたった一社を苦渋の選択で選ばなければなりません。
つまり、自分の身の丈に合った、納得できるただ一社に巡り会うことできれば、それで就活は大成功なのです。
誰もが入社したい超人気企業はアイドルみたいなものです。アイドルと結婚するのと同じくらいそういった企業に入社するのは難しいことなのです。
また内定を数社取ることより、自分が入社したいと心から思える一社から内定をもらえることのほうが幸せです。あまり好きでもない数人から同時にプロポーズされるより、最愛の人ひとりにプロポーズされることのほうが何百倍も幸せなのと同じです。
みなさんが相思相愛の、まだ見ぬ素敵な一社に出会えることを陰ながら応援しております。
頑張れ!就活生!
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