私は40代で働きながらいくつかの資格を取ってきました。
当時、受験する資格を選ぶ際、常に3つのキーワードを頭に置いて選択してきました。
その3つキーワードとは…
- 独立
- 転職
- 社内評価(スキルアップ)
です。
サラリーマンが資格を有効に活用する目的としてはほぼこの3つのキーワードに集約されます。
- 今の会社を辞めて独立する
- 今に会社を辞めて転職する
- 今の会社で高い評価を得る(出世する)
これ以外にはちょっと思いつきません。
様々な分野で活躍するためには、そのシーンに応じた適切な資格を取得しなければ全く意味がありません。
せっかく労力(時間とお金)をかけて取得する資格ですので、その選択を間違えてしまうと実に勿体ないことになってしまいます。
そこで今日はこの3つのキーワード別に、私が保有している資格の中からおすすめベスト3をランキング形式でご紹介します。
ここで資格の概要や特徴をざっくりと把握していただいて、ご自身の今の環境や目的に合致した資格の取得を目指してください。
このランキングが40代のサラリーマンで、今まさに何か資格を取得したいと考えている皆さんの参考になれば幸いです。
それでは3つのキーワード別にランキングを始めます。
キーワード別ベスト3
- キーワード別ベスト3
- <独立>第一位 社会保険労務士
- <独立>第二位 行政書士
- <独立>第三位 ファイナンシャル・プランニング技能検定1級
- <転職>第一位 宅建士
- <転職>第二位 管理業務主任者
- <転職>第三位 第1種衛生管理者
- <社内評価>第一位 日商簿記検定2級
- <社内評価>第二位 メンタルヘルス・マネジメント検定試験(Ⅱ)種
- <社内評価>第三位 個人情報保護士認定試験
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<独立>第一位 社会保険労務士
【試験日】8月下旬
【受験資格】学歴など
【受験手数料】9,000円
【合格率】4.4%(2016年度)
【難易度】★★★(勉強期間目安8ヶ月)
【特徴】
- 企業の経営資源はヒト・モノ・カネ・情報でその中で最も重要なのはヒト
- 企業内のハラスメントは今後増えることはあっても減ることは考え辛い
- 社員の年金に対する疑問や不安は深刻化する一方だか非常に煩雑で難しい
- 独立開業だけでなく勤務社労士という働き方があるほど企業内で活躍の場は少なくない
【勉強法】
<独立>第二位 行政書士
【試験日】11月の第2日曜日
【受験資格】なし
【受験手数料】7,000円
【合格率】9.95%(2016年度)
【難易度】★★★(勉強期間目安8ヶ月)
【特徴】
- 国民と行政のパイプ役を担う法律の専門家としてますます活躍の場が広がる
- 官公庁に提出する1万種類以上の行政書類の作成代行が主な業務
- 対行政の申請は煩雑なものであればあるほどアウトソーシングされる
- 会社の設立に関する書類や相続手続に関する書類の作成等が重要な案件
【勉強法】
<独立>第三位 ファイナンシャル・プランニング技能検定1級
【試験日】(学科)9月・1月(実技)2月・6月
【受験資格】2級合格かつ1年以上の実務経験など
【受験手数料】(学科)8,900円(実技)25,000円
【合格率】
(学科)13.98%(2017年1月)
(実技)84.43%(2017年2月)
【難易度】★★☆(勉強期間目安4ヶ月)
【特徴】
- FPの仕事は個人のライフプランに応じて経済的な側面から適切な提案をすること
- 非常に汎用性があり社労士や税理士、宅建士等とのシナジー効果は抜群
- 国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士と国際ライセンスのCFP・AFPが共存する構造となっている
- 金融機関や不動産業界では出世・昇進に必要不可欠な資格と言える
【勉強法】
<転職>第一位 宅建士
【試験日】例年10月の第3日曜日
【受験資格】なし
【受験手数料】7,000円
【合格率】15.4%(2016年度)
【難易度】★★☆(勉強期間目安4ヶ月)
【特徴】
- 不動産業界においては必須で保有していないと人間扱いされない
- 受験者数毎年20万人前後のマンモス資格で最も人気のある国家資格のひとつ
- 試験科目である「民法」はすべてのビジネスマンが知っておいて損のない知識
- この資格があれば転職が有利になるだけではなく不動産業者として独立開業も夢ではない
【勉強法】
<転職>第二位 管理業務主任者
【試験日】12月上旬
【受験資格】なし
【受験手数料】8,900円
【合格率】22.5%(2016年度)
【難易度】★★☆(勉強期間目安4ヶ月)
【特徴】
- マンション等の管理の前提となる管理受託契約の重要事項説明が主な業務
- 管理業務の処理状況のチェックと報告等マンション管理のマネジメントを行う
- 管理業者事務所ごとに一定数の管理業務主任者を設置することが法定されている
- マンション管理会社、マンション分譲会社、不動産会社への転職が有利になる
【勉強法】
<転職>第三位 第1種衛生管理者
【試験日】毎月1〜4回程度
【受験資格】実務経験など
【受験手数料】6,800円
【合格率】55.5%
【難易度】★☆☆(勉強期間目安1ヶ月)
【特徴】
- 常時50人以上のスタッフが働く職場には資格保有者必置なのでニーズが確実
- 労働安全衛生法に基づいた職場の労働衛生管理が主たるミッション
- 人事部マターである社員の健康管理や職場の衛生管理は今や企業の安全配慮義務の軸
- 社労士試験やメンタルヘルス・マネジメント検定試験と試験範囲が少なからず被っている
【勉強法】
<社内評価>第一位 日商簿記検定2級
【試験日】6月中旬・11月中旬・2月下旬
【受験資格】なし
【受験手数料】4,630円(2級)
【合格率】19.1%(2015年度)
【難易度】★★☆(勉強期間目安4ヶ月)
【特徴】
- 簿記は企業の経営活動を数値化し帳簿にするスキルでビジネスパーソン必須スキル
- あらゆる業界、業種、職種において会計知識は言うまでもなく必要不可欠
- 貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)の構造が理解できれば後はスイスイ
- 営業職であれば最低でも3級、経理部門であればできれば2級が欲しい
【勉強法】
<社内評価>第二位 メンタルヘルス・マネジメント検定試験(Ⅱ)種
【試験日】11月上旬・3月中旬
【受験資格】なし
【受験手数料】6,480円
【合格率】51.9%
【難易度】★☆☆(勉強期間目安1ヶ月)
【特徴】
- ストレスフルな今日においてメンタルヘルスケアに対する重要性は増す一方
- 過重労働や人間関係などでメンタル面に問題を抱えるビジネスマンは後を絶たない
- メンタル不調の予防やメンタルヘルス全般の知識が身につく
- マスター(Ⅰ種)は人事労務や経営層向け、ラインケア(Ⅱ種)は現場の管理職向け、セルフ(Ⅲ種)は自らの対策
【勉強法】
<社内評価>第三位 個人情報保護士認定試験
【試験日】6月・9月・12月・3月
【受験資格】なし
【受験手数料】10,000円
【合格率】37.3%(過去平均)
【難易度】★☆☆(勉強期間目安1ヶ月)
【特徴】
- 個人情報の取り扱いがマイナンバー法施行によりますますシビアに
- 顧客情報漏洩などの不祥事を起こしてしまうと企業にとっては死活問題
- 個人情報の適切な管理方法や運用方法などの知識が身につく
- 人事・法務やコンプライアンス担当はもちろん管理職から新入社員まで取得すれば信頼感大幅UP
【勉強法】
いかがだったでしょうか?
以上が【40代サラリーマンが働きながら取得する資格おすすめランキング】キーワードは独立・転職・社内評価(スキルアップ)の3つについてでした。
働きながら資格を取得することは本当に辛いことです。
特に40代ともなると職場でも責任のある立場の方が多いでしょうし、家庭でも色々な問題を抱える時期だとお察しします。
事実私もそうでしたが、勉強時間を確保し、モチベーションを保つのが年を重ねるごとにどんどん厳しくなります。
勉強を始めた頃は意欲も高いのですが、徐々にその意欲も萎えてきます。
勉強初期はまだ知識が身についていないので、問題を解いても間違えてばかりで、心が折れてしまいます。
この時期のことを私は資格試験勉強の「暗黒のトンネルゾーン』と呼んでいます。
ここで諦めるか諦めないかが勝負の分かれ目です。
「暗黒のトンネルゾーン」を辛抱してなんとか抜けると、ある日突然「合格」の光がうっすらと見えてくる日が必ずきます。
こうなったら再び意欲がぐんと上がってきます。
ほとんどの資格は(今日ご紹介した資格レベルであれば)諦めなければどんな人でもほぼ間違いなく合格できます。
唯一の必勝法は「諦めないこと」なのです。
そのことを是非心に刻んでいただいて、栄光のゴール(合格)を目指してください。
みなさんが選択した資格に晴れて合格なさることを心よりお祈りしております。
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