2017年の夏の高校野球(甲子園)全組み合わせ・全試合の結果速報と観戦コメントをお送りします。
日程
第1日(8月8日)
第1試合(1回戦)
彦根東(滋賀)
vs
波佐見(長崎)
波佐見 011 001 200 5(安打9・失策2)
彦根東 013 000 002x 6(安打11・失策0)
【バッテリー】
(波佐見)隅田⇨村上竜ー山口裕
(彦根東)増居ー條野
【本塁打】
(波佐見)内野2回表ソロ
(彦根東)吉本3回裏3ラン
【観戦コメント】
2回表の波佐見・内野の右中間へのホームランでスタートした逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームも、最終回朝日の内野ゴロの間に同点に追いついた彦根東が、2アウト1・2塁から岩本がライトへタイムリーヒットを放ち劇的なサヨナラ勝ち。オープニングゲームに相応しい激闘で彦根東が甲子園初勝利を飾った。
第2試合(1回戦)
済美(愛媛)
vs
東筑(福岡)
東筑 000 310 000 4 (安打13・失策3)
済美 101 042 02x 10 (安打10・失策2)
【バッテリー】
(東筑)石田⇨升田ー北村
(済美)八塚⇨影山ー橋本
【本塁打】
(東筑)盛田4回表ソロ
(済美)橋本5回裏3ラン、亀岡6回裏2ラン
【観戦コメント】
済美が序盤2点先制するも、東筑がセンター阿部のファインプレーで流れを変え一度は逆転したが、5回裏済美橋本のレフトへの3ランで逆転、8回裏も効果的にタイムリーを放ちダメ押しした。投げてもエースで4番の八塚をリリーフした影山が好投を見せ終盤を締めくくった。
第3試合(1回戦)
藤枝明誠(静岡)
vs
津田学園(三重)
藤枝明誠 100 032 000 00 6(安打13・失策0)
津田学園 000 420 000 01x 7(安打13・失策3)
【バッテリー】
(津田学園)久保田ー服部
(藤枝明誠)水谷⇨若林ー久保田
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
初出場同士の激戦は延長11回、2死1・2塁で宮木のタイムリーで津田学園がサヨナラ勝ちした。敗れた藤枝明誠は2度同点に追いつく粘りを見せたものの、侍ジャパン高校代表候補の逸材・久保田が戦前の予想を覆し大量点を奪われてしまい、早くも甲子園から姿を消すこととなってしまった。変幻自在のサイドスローがもう夏の甲子園で見られないのは寂しい限りである。
第2日(8月9日)
第1試合(1回戦)
盛岡大付(岩手)
vs
作新学院(栃木)
作新学院 100 000 000 1(安打2・失策0)
盛岡大付 010 030 00X 4(安打10・失策0)
【バッテリー】
(作新学院)大関⇨篠原ー加藤
(盛岡大付)平松ー松田
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
盛岡大付の本格右腕・平松がスライダーを武器に優勝候補の一角、前年覇者の作新学院を一人で抑えた。打線は同点で迎えた5回裏に暴投で勝ち越すと、さらに2死1、2塁から4番比嘉の右中間フェンス直撃タイムリーで突き放した。作新は夏連覇ならず初戦敗退。
第2試合(1回戦)
土浦日大(茨城)
vs
松商学園(長野)
松商学園 110 112 231 12(安打21・失策1)
土浦日大 000 001 020 3(安打6・失策3)
【バッテリー】
(松商学園)青柳真ー笠原
(土浦日大)富田⇨井上⇨富田ー小沢
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
長野の古豪、甲子園の常連・松商学園が31年ぶり出場の土浦日大に21安打12点を挙げて大勝した。松商は塁に出れば果敢に次の塁を狙う機動力を見せ5盗塁でかき回した。投げてはエース青柳真がキレのあるスライダーとスプリットを武器に圧巻の11三振を奪い悠々と完投。
第3試合(1回戦)
山梨学院(山梨)
vs
前橋育英(群馬)
前橋育英 105 014 100 12(安打9・失策1)
山梨学院 000 302 000 5(安打7・失策3)
【バッテリー】
(前橋育英)皆川⇨吉沢⇨根岸ー戸部
(山梨学院)吉松⇨宮内⇨石井⇨栗尾⇨垣越ー五十嵐⇨山本
【本塁打】
(前橋育英)小池3回表2ラン、飯塚6回表3ラン、飯島7回表ソロ
【観戦コメント】
前橋育英が4番飯島の本塁打など9安打で12点を挙げ山梨学院に快勝し、2013年来の頂点に向け好スタートを切った。飯島は左手首を骨折しているにもかかわらずフル出場し3安打を放った。山梨学院の投手陣は13四死球を与えてしまい、前橋育英の勢いを最後まで止められなかった。
第4試合(1回戦)
日大山形(山形)
vs
明徳義塾(高知)
明徳義塾 110 001 000 003 6(安打13・失策1)
日大山形 120 000 000 000 3(安打13・失策2)
【バッテリー】
(明徳義塾)北本⇨市川ー筒井
(日大山形)森田⇨中西⇨近藤皓ー舟生
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
明徳義塾が延長12回の死闘を制し粘る日大山形を振り切った。3ー3で迎えた延長12回表2死1、2塁の場面で日大山形のショート鹿野が痛恨の悪送球。その間に勝ち越しを許しそれが結果的に決勝点となった。堅守日大山形の渾身のプレーであり責められるものではないが一発勝負の甲子園の怖さを感じる瞬間だった。
第3日(8月10日)
第1試合(1回戦)
木更津総合(千葉)
vs
日本航空石川(石川)
日本航空 100 000 014 6(安打14・失策0)
木更津総 020 300 000 5(安打12・失策1)
【バッテリー】
(日本航空石川)佐渡⇨杉本ー山上
(木更津総合)山下ー芦名
【本塁打】
(木更津総合)芦名4回裏2ラン
【観戦コメント】
日本航空石川が今大会を象徴するかのように8回9回の終盤で得点し4点差を逆転した。9回2死1、3塁からの4連打は凄まじいものがあった。木更津総合の本格左腕・山下はプロ球界から注目されるも、無四球、10三振を奪ったが14安打を浴び甲子園から早くも姿を消した。
第2試合(1回戦)
開星(島根)
vs
花咲徳栄(埼玉)
花咲徳栄 121 000 500 9(安打15・失策0)
開 星 000 000 000 0(安打7・失策3)
【バッテリー】
(花咲徳栄)綱脇⇨清水ー須永
(開星)中村⇨片原⇨加納ー湯浅
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
優勝候補の一角、2年連続優勝校に敗れている埼玉の花咲徳栄が頂点に向け15安打9得点で島根の開星に快勝した。プロ注目の3番西川が先制打を含む2安打1打点と大活躍で甘いマスクも際立った。投手陣は綱脇と清水の無失点リレーで開星に3塁を踏ませなかった。
第3試合(1回戦)
おかやま山陽(岡山)
vs
聖光学院(福島)
聖光学院 021 110 010 6(安打13・失策1)
おかやま 000 000 000 0(安打5・失策1)
【バッテリー】
(聖光学院)斎藤ー佐藤晃
(おかやま山陽)大江⇨小松ー松岡
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
甲子園の常連、福島の聖光学院が初出場のおかやま山陽に今大会初のシャットアウトで勝利した。気迫で投げる聖光学院の斎藤が5安打12三振の力投で完封した。おかやま山陽は6度も得点圏にランナーを置いたが4番の井元が無安打とブレーキだったのがいかにも痛かった。
第4試合(1回戦)
早稲田佐賀(佐賀)
vs
聖心ウルスラ(宮崎)
聖心ウルス 010 400 000 5(安打13・失策1)
早稲田佐賀 000 000 200 2(安打8・失策1)
【バッテリー】
(聖心ウルスラ)戸郷ー赤木
(早稲田佐賀)安在⇨森田ー坂元
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
初出場同士の対戦は聖心ウルスラ学園がなんとか逃げ切った。ウルスラの2年生右腕戸郷が切れ味のスライダーを駆使し毎回の11奪三振で完投した。打線は全員安打の総力戦で序盤に5点を挙げた。春夏通じて初めての甲子園だった早稲田佐賀は終盤2点を返したがその後の好機を活かせなかった。
第4日(8月11日)
第1試合(1回戦)
中京大中京(愛知)
vs
広陵(広島)
広 陵 000 003 340 10(安打16・失策2)
中京大中京 002 000 013 6(安打13・失策2)
【バッテリー】
(広陵)平元⇨山本⇨森⇨山本ー中村
(中京大中京)磯村⇨香村⇨伊藤稜⇨浦野ー鈴木遼⇨関岡
【本塁打】
(広陵)中村6回表ソロ、佐藤7回表2ラン、中村8回表2ラン
(中京大中京)伊藤康(3回表ソロ)
【観戦コメント】
古豪同士の対戦は広陵が6回に逆転し7回に佐藤の2ラン、8回に怪物捕手とプロ高評価の中村のこの日2本目となる2ランでダメ押しし、中京大中京の8回9回の追撃を抑えた。中京大中京は3回に伊藤康のホームランなどで2点先制したものの、6回の磯村から高村への早めの継投策が裏目に出た。
第2試合(1回戦)
横浜(神奈川)
vs
秀岳館(熊本)
秀岳館 301 000 200 6(安打13・失策1)
横 浜 000 010 300 4(安打4・失策2)
【バッテリー】
(秀岳館)川端⇨田浦ー幸地
(横浜)塩原⇨奥村⇨及川⇨万波⇨板川ー福永
【本塁打】
(横浜)福永7回裏3ラン
【観戦コメント】
優勝校同士の激突、一回戦屈指の好カードは秀岳館が13安打6点で逃げ切った。秀岳館の先発・川端が6回を2安打1失点と好投し横浜にペースを掴ませなかった。横浜の大砲・プロ注目の増田は神奈川大会新記録となる4試合連続本塁打をマークして甲子園に乗り込んだが、聖地でアーチをかけることは叶わなかった。
第3試合(1回戦)
興南(沖縄)
vs
智弁和歌山(和歌山)
智弁和歌山 000 241 011 9(安打13・失策0)
興 南 006 000 000 6(安打7・失策2)
【バッテリー】
(智弁和歌山)北⇨平田ー蔵野
(興南)宮城⇨上原⇨川満⇨藤木ー渡辺⇨諸見
【本塁打】
(智弁和歌山)林5回表2ラン、冨田5回表2ラン
【観戦コメント】
智弁和歌山が6点差の窮地から大逆転して興南を破った。6点を失った直後の4回・5回で同点に追いつくと、そのままの勢いで6回蔵野のタイムリーで勝ち越した。興南バッテリーは序盤の大量点で油断したのか、一度火のついた智弁和歌山の強打線を抑えることができなかった。
第4試合(1回戦)
大阪桐蔭(大阪)
vs
米子松蔭(鳥取)
米子松蔭 000 000 100 1(安打3・失策0)
大阪桐蔭 110 121 20X 8(安打12・失策1)
【バッテリー】
(米子松蔭)辰己⇨高木⇨児島ー植田
(大阪桐蔭)徳山⇨柿木ー福井⇨岩本
【本塁打】
(大阪桐蔭)福井1回裏ソロ
【観戦コメント】
優勝候補最右翼・大阪桐蔭が地元の超満員の声援の後押しもあり、米子松蔭に快勝した。先発のエース徳山は140キロ台のストレートと鋭いスライダーで米子打線を翻弄した。8回から継投した2年生柿木も自己最速の147キロを記録した。打線も切れ目なく、12安打で8点を挙げ春夏連覇へ向け上々の滑り出しとなった。
第5日(8月12日)
第1試合(1回戦)
滝川西(北北海道)
vs
仙台育英(宮城)
仙台育 230 023 221 15(安打18・失策0)
滝川西 000 000 300 3(安打4・失策4)
【バッテリー】
(仙台育英)長谷川⇨佐川ー渡部⇨阿部
(滝川西)鈴木⇨高島⇨奥村⇨鈴木ー細矢
【本塁打】
(仙台育英)山田1回表2ラン、長谷川2回表3ラン
【観戦コメント】
仙台育英が毎回安打の18安打で滝川西に大勝し、東北勢悲願の初優勝に向け好発進した。最速143キロの左腕エース長谷川が6回を0点に抑え、打っても2回に3ランを放つ大活躍。滝川西は7回竹原の3点タイムリーで一矢報いるも、バント失敗と3併殺に泣いた。
第2試合(1回戦)
鳴門渦潮(徳島)
vs
日本文理(新潟)
日本文理 250 000 020 9(安打16・失策1)
鳴門渦潮 002 100 011 5(安打10・失策0)
【バッテリー】
(日本文理)鈴木⇨新谷⇨稲垣ー牧田
(鳴門渦潮)河野⇨鈴江⇨野口ー松崎
【本塁打】
(日本文理)川村1回裏2ラン、笠原2回表2ラン
【観戦コメント】
日本文理が1回と2回で7点リードしそのまま逃げ切った。鳴門渦潮も10安打5点と追い上げたが最後力尽きた。日本文理の大砲・川村は1回の2ランに加え2塁打2本放ち5打点の大爆発。投げては4回途中から3番手で登板した稲垣が2失点と粘りの投球でチームに勝利を呼び込んだ。
第3試合(2回戦)
神戸国際大付(兵庫)
vs
北海(南北海道)
北 海 011 000 200 4 (安打11・失策1)
神戸国際大付 001 001 30X 5(安打14・失策2)
【バッテリー】
(北海)阪口⇨多間ー佐藤
(神戸国際大付)岡野⇨黒田⇨花村ー猪田
【本塁打】
(神戸国際大付)谷口6回裏ソロ、谷口7回裏3ラン
【観戦コメント】
昨年夏の準優勝チーム北海が早くも甲子園から姿を消した。勝った神戸国際大付は谷口の2打席連続アーチで逆転勝ち。谷口は同点ソロ、逆転3ランと要所要所でチームのピンチを救う値千金の一発。投げては花村が8回9回を1安打0点に抑えきっちりと終盤を締めくくった。
第6日(8月13日)
第1試合(2回戦)
天理(奈良)
vs
大垣日大(岐阜)
大垣日大 000 000 000 0(安打9・失策1)
天 理 010 220 01X 6(安打7・失策0)
【バッテリー】
(大垣日大)修行⇨杉本ー都筑
(天理)坂根ー城下
【本塁打】
(天理)神野2回裏ソロ、神野4回裏ソロ
【観戦コメント】
天理が完封で快勝した。何と言っても天理のバレンティン神野の2打席連続ホームランに尽きる。2回はバックスクリーン、4回はレフトスタンドに豪快にアーチをかけた。投げても坂根が9安打されながらも球を低めに集め大垣日大を0点に抑え込んだ。
第2試合(2回戦)
下関国際(山口)
vs
三本松(香川)
三本松 110 203 101 9(安打12・失策2)
下関国 000 011 110 4(安打6・失策1)
【バッテリー】
(三本松)佐藤ー渡辺
(下関国際)植野ー品川
【本塁打】
(三本松)渡辺2回表ソロ
(下関国際)吉村8回裏ソロ
【観戦コメント】
創部108年目の三本松が24年ぶり3度目の出場で甲子園初勝利を飾った。三本松は序盤から効果的に得点を重ね12安打9点を挙げ下関国際の追撃を許さなかった。三本松はメンバー全員が県内中学出身という背景から、超満員のアルプススタンドも歓喜に包まれた。
第3試合(2回戦)
明桜(秋田)
vs
二松学舎大付(東東京)
二松学舎大付 030 113 321 14(安打19・失策1)
明 桜 000 001 001 2(安打7・失策6)
【バッテリー】
(二松学舎大付)市川⇨田中ー松江
(明桜)佐藤⇨五十嵐⇨曽谷ー岩城
【本塁打】
(明桜)松本大9回裏ソロ
【観戦コメント】
二松学舎大付がエース市川の好投と19安打14点の大量得点で大勝した。市川は投げては8回1失点、打っては4安打と投打に大車輪の活躍だった。4番の主砲・永井も5打数5安打1死球の大暴れで、爆発打線の一翼を担った。明桜は守備が乱れ6失策が痛かった。
第4試合(2回戦)
明豊(大分)
vs
坂井(福井)
坂井 000 013 020 6(安打10・失策1)
明豊 001 030 03X 7(安打15・失策2)
【バッテリー】
(坂井)吉川ー石川
(明豊)佐藤楓⇨橋詰⇨溝上ー吉村
【本塁打】
(明豊)浜田8回裏2ラン
【観戦コメント】
明豊が終盤2点リードをひっくり返して逆転勝ちを収めた。8回裏まず三村のタイムリー2塁打で1点返した後、3番浜田がレフトスタンドへ2ランホームランを放り込み逆転した。坂井も粘り強く2度同点に追いつき8回には2点リードも奪ったが、エース左腕の吉川があと一歩踏ん張れなかった。
第7日(8月14日)
第1試合(2回戦)
神村学園(鹿児島)
vs
京都成章(京都)
京都成章 001 000 001 2(安打7・失策0)
神村学園 000 002 001x 3(安打8・失策0)
【バッテリー】
(京都成章)北山ー北田
(神村学園)青柳⇨中里ー田中怜
【本塁打】
(京都成章)茂木9回表ソロ
【観戦コメント】
1点ビハインドを9回表に茂木の本塁打で京都成章が同点に追いついたが、すぐその裏神村学園が1死2、3塁から中里の3塁への内野安打でサヨナラ勝ちした。京都成章の北山は11三振を奪う力投を見せたがあと一歩踏ん張れなかった。神村学園の終盤を任せれた中里は土壇場で同点弾を浴びたものの自らのバッティングで試合を決めた。
第2試合(2回戦)
高岡商(富山)
vs
東海大菅生(西東京)
東海大菅生 010 001 117 11(安打11・失策0)
高 岡 商 010 000 000 1(安打7・失策3)
【バッテリー】
(東海大菅生)松本ー鹿倉
(高岡商)土合⇨山田⇨土合⇨伏見ー筏
【本塁打】
(東海大菅生)佐藤2回表ソロ、奥村9回表3ラン
【観戦コメント】
西東京大会で早実・清宮を倒し注目されて甲子園にやってきた東海大菅生が11安打11点の大量得点を挙げ高岡商に大勝した。菅生のエース松本が9回を1失点で完投すれば、打線は9回に打者一巡で7点を奪い突き放した。菅生は1996年以来21年ぶりの嬉しい白星となった。
第3試合(2回戦)
彦根東(滋賀)
vs
青森山田(青森)
青森山 001 410 000 6(安打10・失策0)
彦根東 000 000 011 2(安打10・失策0)
【バッテリー】
(青森山田)斉藤勇ー福原
(彦根東)原功⇨松井⇨増居ー條野
【本塁打】
(青森山田)中沢4回表2ラン、中沢5回表ソロ
(彦根東)仲川9回裏ソロ
【観戦コメント】
出場校最後の登場となった青森山田が最強の7番バッター中沢の2打席連続本塁打等で6点を奪い甲子園2戦目となる彦根東を破った。青森山田の斉藤勇は140キロを超える直球を武器に9回(2失点)を一人で投げ切った。彦根東は終盤しぶとく追い上げたものの6点差は追いつけなかった。
第4試合(2回戦)
済美(愛媛)
vs
津田学園(三重)
津田学園 000 000 001 1(安打3・失策0)
済 美 100 100 50X 7(安打7・失策1)
【バッテリー】
(津田学園)水谷⇨若林⇨河村ー久保田
(済美)八塚⇨栗田ー橋本
【本塁打】
(済美)亀岡4回裏ソロ、亀岡7回裏2ラン
【観戦コメント】
済美は3番亀岡のホームラン2発を含む7安打で効率よく7点を挙げ津田学園に快勝した。亀岡は早くも今大会3本目となり絶好調。投げては大黒柱の八塚が7回無失点、繋いだ栗田も1失点のみで津田学園の反撃を許さなかった。津田学園のエース水谷は7回5失点と崩れた。
第8日(8月16日)
第1試合(2回戦)
松商学園(長野)
vs
盛岡大付(岩手)
盛岡大付 010 100 211 6(安打11・失策1)
松商学園 000 001 110 3(安打7・失策0)
【バッテリー】
(盛岡大付)三浦瑞⇨平松ー松田
(松商学園)青柳真⇨直江ー笠原
【本塁打】
(盛岡大付)比嘉9回表ソロ
(松商学園)藤井6回裏ソロ
【観戦コメント】
盛岡大付が先制点を守り切って春夏通算50勝目を挙げた。盛岡大付は左腕・三浦瑞が先発し6回を6安打1失点で無難に抑え、終盤をエース平松に引き継いだ。松商学園は初戦5盗塁を記録したが今回は1盗塁と機動力を封じられた。松商学園が全体会を早くも超える大会通算38号を放ち反撃の口火を切ったが、ビハインドを追いつくことはできなかった。
第2試合(2回戦)
前橋育英(群馬)
vs
明徳義塾(高知)
明徳義塾 000 000 001 1(安打4・失策0)
前橋育英 001 000 20X 3(安打10・失策0)
【バッテリー】
(明徳義塾)市川⇨北本ー筒井
(前橋育英)皆川⇨丸山ー戸部
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
前橋育英がエース皆川の好投し、最後の最後で丸山のリリーフを仰いだものの息詰まる投手戦を制した。前橋育英のキャプテン・4番飯島は左手首骨折を押して出場し根性のヒットを放ちチームに喝を入れた。明徳義塾は9回粘って皆川を引きずり落としたが、最後のバッターが三振に仕留められた。
第3試合(2回戦)
日本航空石川(石川)
vs
花咲徳栄(埼玉)
花咲徳栄 500 000 103 9(安打11・失策1)
日本航空 000 000 300 3(安打7・失策2)
【バッテリー】
(花咲徳栄)綱脇⇨清水ー須永
(日本航空石川)佐渡⇨大橋ー山上
【本塁打】
(花咲徳栄)野村7回表ソロ
【観戦コメント】
優勝候補の一角、花咲徳栄が初回に打者一巡で一挙に5点を挙げ勝負を決めた。投手陣は綱脇ー大橋のリレーで大量点にも守られ逃げ切った。埼玉勢悲願の夏優勝に向け順当に3回戦へ駒を進めた。日本航空石川は7回に3点を返したもののいかにも初回の大量失点が痛かった。
第4試合(2回戦)
聖光学院(福島)
vs
聖心ウルスラ学園(宮崎)
聖心ウルスラ学 030 000 001 4(安打9・失策0)
聖 光 学 院 002 110 01X 5(安打10・失策0)
【バッテリー】
(聖心ウルスラ学園)戸郷⇨林田ー赤木
(聖光学院)前田⇨斎藤ー佐藤晃
【本塁打】
(聖心ウルスラ学園)請関9回表ソロ
【観戦コメント】
聖心ウルスラ学園が2回に3点先制したが、聖光学院が3回・4回でそれをあっさり逆転し逃げ切った。ウルスラは9回に1点差まで詰め寄ったがわずかに及ばなかった。1回戦で完封した聖心学院の斎藤が4回からリリーフし、ウルスラ・請関のソロホームランのみに抑えた。初戦11奪三振のウルスラ・戸郷は1三振しか奪えず、8回途中5失点でマウンドを降りた。
第9日(8月17日)
第1試合(2回戦)
秀岳館(熊本)
vs
広陵(広島)
広 陵 000 100 203 6(安打11・失策1)
秀岳館 000 010 000 1(安打9・失策2)
【バッテリー】
(広陵)平元⇨山本ー中村
(秀岳館)川端⇨田浦ー幸地
【本塁打】
(広陵)中村9回表3ラン
(秀岳館)幸地5回裏ソロ
【観戦コメント】
当ブログの優勝候補筆頭に押した期待の秀岳館が敗れた。広陵は7回表に内野安打(スクイズ)で勝ち越すとその後4点を追加し、秀岳館の追撃を許さなかった。甲子園3季連続ベスト4の強豪が、プロ注目の捕手・中村を中心とする広陵打線の勢いを止められず甲子園を後にした。広陵は今大会最大のダークホースになりそうな予感。
第2試合(2回戦)
大阪桐蔭(大阪)
vs
智弁和歌山(和歌山)
智弁和歌 000 100 001 1(安打12・失策0)
大阪桐蔭 100 000 10X 2(安打7・失策1)
【バッテリー】
(智弁和歌山)黒原⇨平田ー蔵野
(大阪桐蔭)徳山ー福井
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
絶対王者・大阪桐蔭が接戦を辛くも制し、何とか3回戦に駒を進めた。智弁和歌山は大阪桐蔭のエース徳山から12安打も打ちながらも1点しか取ることができず、優勝大本命を撃破することは叶わなかった。1ー1の同点で迎えた7回2死3塁で暴投の間に大阪桐蔭・泉口が果敢に決勝のホームを陥れこれが決勝点に。手に汗握るような阪和対決は意外な結末に終わった。
第3試合(2回戦)
仙台育英(宮城)
vs
日本文理(新潟)
日本文理 000 000 000 0(安打7・失策1)
仙台育英 010 000 000 1(安打6・失策1)
【バッテリー】
(日本文理)稲垣ー牧田
(仙台育英)長谷川⇨渡部ー阿部
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
東北勢悲願の初優勝のためにも負けられない仙台育英の左腕エース・長谷川が日本文理に7安打を許しながらも粘りの投球を見せ、109球の完封勝利を飾った。仙台育英が2回1死1、3塁から内野ゴロの間に挙げた先制点が結局決勝点となった。日本文理の稲垣も8回をひとりで投げ抜き、最少得点の好ゲームを演出したが、攻撃陣にとってはホームベースがいかにも遠かった。
第10日(8月18日)
第1試合(3回戦)
神戸国際大付(兵庫)
vs
天理(奈良)
天 理 010 000 000 01 2(安打8・失策2)
神戸国際大付 010 000 000 00 1(安打7・失策0)
【バッテリー】
(天理)碓井涼ー城下
(神戸国際大付)岡野⇨花村ー猪田
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
奈良の古豪・天理が延長11回に1点勝ち越し、ベスト8に駒を進めた。11回表2死1、3塁から山口がレフト前にタイムリーを放ち接戦を制した。投げては先発・碓井涼が打たせて取る粘り強い投球で1失点完投。神戸国際大付は7安打を放ち再三得点圏に走者を置いたがあと1本が出なかった。
第2試合(3回戦)
二松学舎大付(東東京)
vs
三本松(香川)
三 本 松 000 011 003 5(安打13・失策1)
二松学舎大 000 000 002 2(安打11・失策2)
【バッテリー】
(三本松)佐藤ー渡辺
(二松学舎大付)市川⇨田中ー松江
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
香川の公立。三本松が3回戦を突破した。三本松の先発・佐藤が87球で2失点完投、内野ゴロの山を築き、8回まで4併殺。二松学舎大付は9回4連打で2点を返し反撃を見せたが、9回表の3失点が痛かった。二松学舎大付の先発・市川は150球、11奪三振と力投したが9回途中でマウンドを降りた。
第3試合(3回戦)
明豊(大分)
vs
神村学園(鹿児島)
神村学園 000 001 013 003 8(安打16・失策1)
明 豊 002 010 200 004x 9(安打15・失策3)
【バッテリー】
(神村学園)青柳⇨中里⇨金城ー田中怜
(明豊)佐藤楓⇨溝上ー吉村
【本塁打】
(明豊)浜田5回裏ソロ
【観戦コメント】
今大会随一と言って良いほどの死闘を延長12回、明豊が劇的なサヨナラ勝ちでベスト8入りを決めた。12回表神村学園が3点勝ち越し逃げ切りかと見られたが、その裏明豊がツーアウト、ランナーなしから連打と四球で満塁、暴投とタイムリーで追いつき、さらに押し出しで勝ち越した。神村学園3番手の金城が投げた最後の一球は際どいコースだったが、無情にもボールの判定だった。
第4試合(3回戦)
東海大菅生(西東京)
vs
青森山田(青森)
青森山田 000 000 100 1(安打6・失策0)
東海大菅 115 100 01X 9(安打19・失策1)
【バッテリー】
(青森山田)三浦⇨三上⇨斉藤勇⇨平沼ー福原
(東海大菅生)戸田ー鹿倉
【本塁打】
(青森山田)中沢7回表ソロ
(東海大菅生)小玉3回裏2ラン、片山4回裏ソロ
【観戦コメント】
東海大菅生が好調打線が序盤4回までに8点を挙げ、投げては先発の戸田が132球・1失点でスイスイと完投し青森山田を破り準々決勝に進出した。背番号11の戸田は最速で144キロもマークした。東海大菅生は初の8強入りし、さらなる高みを目指す。青森山田は2回途中からマウンドに上がったエース三上が6失点と崩れ、打線も散発6安打とリズムが掴めなかった。
第11日(8月19日)
第1試合(3回戦)
済美(愛媛)
vs
盛岡大付(岩手)
盛岡大付 001 050 001 5 12(安打19・失策1)
済 美 020 040 100 0 7(安打6・失策2)
【バッテリー】
(盛岡大付)平松⇨三浦瑞⇨平松ー松田
(済美)影山⇨栗田⇨八塚ー橋本
【本塁打】
(盛岡大付)小林5回表満塁、植田9回表ソロ、植田10回表3ラン
(済美)吉岡5回裏満塁、宇都宮7回裏ソロ
【観戦コメント】
準備中
第2試合(3回戦)
前橋育英(群馬)
vs
花咲徳栄(埼玉)
花咲徳栄 401 200 201 10(安打13・失策2)
前橋育英 110 000 200 4(安打11・失策2)
【バッテリー】
(花咲徳栄)綱脇⇨清水ー須永
(前橋育英)丸山⇨皆川⇨吉沢ー戸部
【本塁打】
(前橋育英)小池7回裏ソロ
【観戦コメント】
準備中
第3試合(3回戦)
聖光学院(福島)
vs
広陵(広島)
広 陵 020 002 002 6(安打12・失策1)
聖光学院 100 030 000 4(安打7・失策2)
【バッテリー】
(広陵)平元⇨山本ー中村
(聖光学院)平野⇨堀田⇨斎藤ー佐藤晃
【本塁打】
(広陵)中村9回表2ラン
(聖光学院)瀬川1回裏ソロ、佐藤晃5回裏ソロ
【観戦コメント】
準備中
第4試合(3回戦)
仙台育英(宮城)
vs
大阪桐蔭(大阪)
大阪桐蔭 000 000 010 1(安打6・失策2)
仙台育英 000 000 002x 2(安打7・失策0)
【バッテリー】
(大阪桐蔭)柿木ー福井
(仙台育英)長谷川ー渡部
【本塁打】
なし
【観戦コメント】
準備中
優勝候補予想
この記事にも書きましたが、ベスト8と優勝校を予想しておきます。
↓↓↓
※準々決勝(ベスト8)はA〜Dゾーンの勝者で2カード、E〜Hゾーンの勝者で2カード組まれます。
Aゾーン 神戸国際大付(兵庫)
Bゾーン 二松学舎大付(東東京)
Cゾーン 神村学園(鹿児島)
Dゾーン 東海大菅生(西東京)
Eゾーン 作新学院(栃木)
Fゾーン 花咲徳栄(埼玉)
Gゾーン 秀岳館(熊本)>>>優勝予想!
Hゾーン 大阪桐蔭(大阪)