当ブログは最近資格試験に関する無料相談をスタートしました。
本当にたくさんの方にご相談をお寄せいただき本当に感謝しております。
その数あるご相談の中で最近「過去問の重要性はよくわかるが毎年変化する本試験(宅建試験)を突破するには過去問対策だけではダメなのではないか?」というご指摘をいただきました。
このご質問をお受けして、私が今まで下記のエントリー等でご推奨してきた資格試験(宅建試験等)勉強法が本当に正しいのか改めて考えさせられました。
★過去問勉強法
今まで私はブログで「資格試験に働きながら、できるだけ独学で、しかも省エネで合格する」ということをコンセプトにしてやってきました。
※ここで言う資格試験とは宅建試験程度のレベルで、マークシート方式の相対評価試験をイメージしております。
そのコンセプトに則り過去問を中心とした勉強法を推奨してきましたが、その過去問をメインとした対策だけではそろそろ限界なのかどうかについて今日は検証してみます。
資格試験の合格基準点と正解率別問題数比較
今まで資格試験に合格するキモは、
「合格者の大部分ができる問題を絶対に落とさない」
「合否を分ける問題をがっちり取る(ここが勝負)」
「受験生の大部分ができない問題を諦めずに一問でも拾う」
と考えてやってきました。
相対評価の試験であればこの3つのキモを実現できれば確実に合格できます。
そしてその3つのキモ毎に資格試験には3種類の問題が存在すると存在すると考えています。
(a)ほぼ受験者全員が正解する問題(正解率80%以上)
(b)合否を分ける合格者のみが正解する問題(正解率50%〜80%)
(c)ほとんどの受験生が正解できない難問(正解率50%未満)
例えば今年の宅建試験のユーキャンデータでこの3種類の問題をカウントしてみると、
★2017年度の合格点→35点
- 80%超正解 6問
- 70〜80%正解 10問(ここまでで16点)
- 60〜70%正解 18問(ここまでで34点)
- 50〜60%正解 5問(ここまでで39点)
- 40〜50%正解 7問
- 30〜40%正解 0問
- 20〜30%正解 1問
- 20%未満正解 3問
(a)が6問、(b)が33問、(c)が11問あります。
合格点の35点を得点するためには、
(a)を6問
(b)を33問中29問(約88%)
正解する必要があります。
先ほどは「ほとんど」と表現しましたが、実際には(b)レベルを9割弱取れれば合格できるということになります。
でもなかなか9割弱当てるというのはしんどいですね。
ただここまでのレベルの問題は過去問を徹底的に習得しておけばおそらく取れる問題なのです。
さらに難問・新出問の(c)、特に7問もある正解率40〜50%の問題を1問でも2問でも拾うことができれば合格にさらに近づくことになります。
資格試験に合格するためのポイント
ここまでのポイントをもう一度箇条書きにすると、
【1】働きながらできるだけ独学で省エネで合格する
【2】合格者の大部分ができる問題を絶対に落とさない(正解率80%超)
【3】合否を分ける問題をがっちり取る(正解率50〜80%)
【4】合格者の大部分ができない問題を諦めずに一問でも拾う
私が提唱する過去問学習は【1】〜【3】までを達成できると認識しています。
【1】に関して言うと、過去問は比較的に安価に手に入りますし、選択肢も多いです。
また各社研究し尽くしていますので解答解説も洗練されていて「独学」も可能です。
過去問はほとんどの資格試験においてコストパフォーマンス最高の「ベストオブ問題集」と言って過言ではないでしょう。
省エネ合格を目指すなら「過去問から始め、過去問で終わる」というのはごくごく当たり前のセオリーなのです。
【2】に関して言うと、合格する人のほとんどは過去問を何周かやって(マスターして)受験に臨みますので、過去問の焼き直しのような問題を落としてしまうと致命傷になりかねません。
(a)のような易しい問題を落として(c)のような難問で挽回するというのは至難の技で「省エネ」とは言えません。
今や過去問をマスターすることは合格するための十分条件ではなく「必要条件(受験資格)」なのです。
【3】に関して言うと過去問を確実にマスターしておけば(b)もある程度カバーできるはずです。
もちろん作問者も(運転免許ではないので)全く過去問通りは出題してくれません。
ちょっと目先が変わると多少悩む場面もあるとは思いますが、ここで何問落としてしまうかが合否の分かれ目になるような気がします。
それが2017年のユーキャンデータで見ると9割弱取れれば合格できるということになります。
この(b)の取らなければならない比率が年々高くなってきている(このレンジの問題が減り、正解率50%以下の問題が増えてきている)のは明らかですが、丁寧に過去問の細部(解答解説)まで押さえておけば絶対に正解できます。
繰り返しになりますが、ここで失点を最小限に留めることが合格への正念場です。
【4】に関して言うと、今後このレベルの問題数が増えてくることが予想されます。
ただ自分にとって難しい問題は他の受験生にとっても難しいのです。
宅建試験は相対評価試験ですので、このレベルの問題が増えても合格基準点が下がるだけという考え方もできます。
そうは言っても今後は受験生のレベルも上がってくると予測されますので、(c)レベルの問題も可能であれば対策しておいた方がベターでしょう。
でも現時点では過去問以外の新出の論点(難問)を学習するのは過去問を完璧にマスターした後余裕があればで問題ないと考えています。
(ただ法改正などは過去問学習が終わったら最低限やっておくべきだとは思います。)
宅建レベルの試験で言うと、現時点では(c)の問題は現場対応(ヤマ勘)で一問でも苦しんで取れればラッキーくらいの感覚で良いのではないでしょうか。
とにかく(b)レベルの問題を9割弱取れれば合格できるのです。
(補足するとやや難の正解率40〜50%の問題も7問もあるのです。)
これが(b)レベルの問題を100%正解しても合格できなくなってしまったら、その時は対策を真剣に考えましょう。
いかがだったでしょうか?
以上が【宅建試験は過去問だけの対策ではもう限界なのか?】合格基準点とユーキャンの正解率別問題数を比較して検証!でした。
繰り返しになりますが、当ブログは合格点ギリギリの省エネ合格をコンセプトにしています。
私は働きながら数々の資格試験にチャレンジしてきました(今もしています)。
★中小企業診断士の勉強中です!
時間も費用もあまりかけることができないのが現実です。
当ブログの読者のみなさんもそのような方が多いのではないかと想定しております。
そのような読者のみなさんのためにも、また自分のためにも今後もできるだけ省エネで資格試験に合格できる方法を模索したいと思っています。
さらに最近始めた無料相談のおかげで数々の勉強法が集まってきています。
みなさんに是非ご紹介したいもの、自分で試してみたいものを数多く頂戴しておりますので、今後機会がありましたら記事にさせていただきます。
もしよろしかったら参考にしていただければ幸甚です。
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