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【そろそろ危ない...】いまどきの新入社員(プリウス?)に「辞める・辞めたい」と言わせないための5つのヒント

 

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新入社員が入社してもうすぐ二ヶ月が経過しようとしています。生活環境が目まぐるしく変化し、緊張感を持ち続けることにも限界を感じつつある中で、ゴールデンウィークの疲れが一気に噴き出し、仕事に対してやる気が出ないとか、人とあまり関わりたくないといった俗に言う五月病と呼ばれる精神的症状が起きる時期ですよね。そんなこんなで新入社員が辞めたいと考えるピークは6月という複数のリサーチが発表されています。来月突然新入社員が「辞める・辞めたい」と言ってくる可能性を否定できないのが多かれ少なかれほとんどの企業の実情です。
 

 

昨今新卒で学生を採用する採用コストは上がり続けています。業種や会社の規模によっても違いますが50〜200万と言われています。優秀な学生であればより高くなると考えるのが一般的です。新入社員にこの時期に辞められるということはこの採用コストに加え、4月5月のその新入社員の人件費はもちろんのこと、新入社員研修に費やしたコストも一瞬にして水の泡となってしまいます。さらにその学生に対しての将来に向かっての期待値や代替の人材を確保するコスト、研修担当者や直属の上司、採用担当者などの精神的なダメージ等も合算すると莫大な金額になることは簡単に予測することができます。
 
非常に不謹慎な表現をさせていただくと、
新入社員が辞めるということは、
「買ったばかりの新車のプリウスを2、3ヶ月で全損させてしまった」
くらいのダメージになります。ましてプリウスは保険が担保されている場合がありますが、新入社員には無論そんなものはありません。
 
お金の事だけで考えるとちょっと嫌味ですが、とにかく企業は新入社員に「辞める・辞めたい」と言わせないためにこの時期プライオリティを高めて対応するというか、効果的・積極的な行動を取る必要があると言えます。当然そのためには新入社員の意識をよく理解して、時代に即した対応を取らないと逆効果になります。新入社員のタイプも年々変化していますので、その傾向を把握し、しっかり考察して対応にあたらないと目を閉じてバットを振っているバッターと同様です。個人個人でケースバイケースであることは大原則ですが、まずは「いまどきの新入社員」のタイプを調べてみます。
 
 

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先日タイムリーに某就職サイト運営最大手(リクルートw)から2015年の新入社員意識調査のデータが配信されましたので、それを引用しながらすすめていきます。
 
Q1 あなたが社会人として働いていくうえで大切にしたいことは何ですか?
◆2015年の順位
第一位 社会人としてのルール・マナーを身につけること
第二位 仕事に必要なスキルや知識を身につけること
第三位 周囲(職場・顧客)との良好な関係を築くこと
 
◆5年前と比べて大きく増えた順位
第一位 任せられた仕事を確実にすすめること
第二位 社会人としてのルール・マナーを身につけること
 
◆5年前と比べて大きく減った順位
第一位 何があってもあきらめずにやりきること
第二位 失敗を恐れずにどんどん挑戦すること
 
 
 
 Q2 あなたはどのような特徴を持つ職場で働きたいですか?
 
◆2015年の順位
第一位 お互いに助けあう
第二位 アットホーム
第三位 遠慮せず意見を言いあえる
 
◆5年前と比べて大きく増えた順位
第一位 お互いに個性を尊重する
第二位 お互いに助け合う
 
◆5年前と比べて大きく減った順位
第一位 活気がある
第二位 お互いに鍛えあう
 
 
 
Q3 あなたが上司に期待することは何ですか?
◆2015年の順位
第一位 相手の意見や考え方に耳を傾けること
第二位 一人ひとりに対して丁寧に指導すること
第三位 言うべきことは言い、厳しく指導すること
 
◆5年前と比べて大きく増えた順位
第一位 仕事がバリバリできること
第二位 ルール・マナーを守り、清廉潔白であること
 
◆5年前と比べて大きく減った順位
第一位 仕事に情熱を持って取り組むこと
第二位 周囲を引っ張るリーダーシップ

 

 
 

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ヒント1 熱血だけでは響かない

「何があってもあきらめずにやりきること」「仕事に情熱を持って取り組むこと」「周囲を引っ張るリーダーシップ」「仕事に情熱を持って取り組むこと」などが減っています。
「気合で頑張れ」とか、「死んでもあきらめるな」などの激励は一昔前までは通用していましたが、残念ながら現状では逆効果になりそうです。
とにかくがむしゃらにやることを指示するよりも理詰めでクールに順序立てて指導することが求められています。
 
 

ヒント2 効率を重視する

 「任せられた仕事を確実にすすめること」などが増え「失敗を恐れずにどんどん挑戦すること」などが減っています。
やみくもに手当たり次第にチャレンジさせるというよりは、成果がある程度確実に出せるような仕事を好む傾向にあります。
仕事を進めていく上できちんとPDCAを回させて成果を出せるようにフォローすることが求められています。
 
 

ヒント3 他者と競わせたり比較したりしない

「 お互いに個性を尊重する」「お互いに助け合う」などが増え、「お互いに鍛えあう」などが減っています。
ライバルとガンガン競い合って切磋琢磨して成長していくというよりは、お互いを認め合って尊重し、アットホームに居心地の良い職場で働きたいと考えているようです。 
同期と比べて「あいつを見習え」とか、「どんどん自分の意見を相手にぶつけろ」みたいな指導ではなく、積極的に自分の意見を主張することが重要であることは教えつつ、相手の意見を認め和をもって助け合いながら働くチームワークの精神から入っていった方が良さそうです。
 
 

ヒント4 当たり前のことを当たり前に教える

「 社会人としてのルール・マナーを身につけること」「仕事に必要なスキルや知識を身につけること」などが上位にきていて、「ルール・マナーを守り、清廉潔白であること」などが増えています。
やはりコンプライアンスやビジネスマナーといった当たり前のことはきちんと身につけ実践したいと考えているようです。
教える側も襟を正し、自らの行動でお手本を示すとともに、ベーシックのビジネスマナーや会社のルール、社会のルールなどを端折ることなく入念に教えることが意外にいまどきの新入社員のニーズに合っているのかもしれません。
 
 

ヒント5 よく話を聴き懇切丁寧に教える

 「相手の意見や考え方に耳を傾けること」「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」などが上位にきています。
やはり上司に話をよく聞いてもらい、自分のことをよく知って欲しいと考えているようです。このことはコミュニケーションの基本ですし当然の傾向です。
むやみやたらにピントのずれた指示を出さないように、新入社員が困っていることや不安に思っていることなどに対してちゃんとヒアリングして懇切丁寧な指導を心掛けたほうが良さそうです。
 

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以上いまどきの新入社員に「辞める・辞めたい」と言わせないための5つのヒントです。一番大切な事は一人ひとりに向き合って相手の立場に立って考えることは言うまでもありません。みんな通ってきた道です。自分が新入社員だった時のことを思い出して初心に戻って不安感や緊張感に共感を持って接してあげてください。私はよく新入社員のことを「神様からの授かりもの」だと表現します。新入社員は赤ちゃんのように純粋無垢で無力で弱い存在です。また企業にとって赤ちゃんと同じように宝であることも事実です。全社員で新入社員をバックアップし、気にかけ、愛情を持って育てていただければ新車のプリウス(新入社員)を全損させることはないのではないでしょうか?この記事で新入社員からの「辞める・辞めたい」というセリフがひとつでも減れば幸甚です。
 

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6月に世間に全損プリウスが氾濫しないことをお祈りしてます!
 
 
 

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