今日の記事は是非就活生の皆さん、中小企業で働いている皆さん、そして起業家の皆さん(今から起業する人、起業したばかりの人)に是非お読みいただきたいと思いながら書いています。なぜならば、就活生の皆さんはまさに今どんな会社で働けばいいのか悩んでいることでしょうし、中小企業の皆さんは今働いている会社を(大企業に比べると比較的)変えることができる環境にあるでしょうし、起業家の皆さんはご自分の会社をどのように舵取りしていくか常に考えているに違いないからです。
私はざっくりというと20代はサービス業のマネージャーとして思う存分営業に邁進し、30代は会計事務所に勤務しつつ数多くの中小企業を内側から見させていただき、40代の今は中小企業のスタッフ部門で働いています。経験豊富だから会社のことはなんでもわかるみたいな上から目線で言うつもりはさらさらありませんが、私なりに「こんな会社で働きたい...」と思えるような「会社の理想像」のようなものは少なからず持っています。また最近はこのブログでも「あるべきマネージャー像」とか「あるべきリーダー像」のようなものを恥を忍んで書いたりもしてきました。そのまとめ版というわけではありませんが、今度は会社としてのあるべき姿みたいなものを書いてみようと思い立った次第です。
★マネージャー
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人事がそっとつぶやく「こんなマネージャーが会社を潰す」8つのタイプ - ひかる人財プロジェクト
★リーダー
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「こんな人についていきたい」社員が辞めないリーダーシップ(リーダー像) - ひかる人財プロジェクト
言うまでもないですが大企業でそのネームバリューも給料もすこぶる高く、社会的地位もあり福利厚生もこれでもかというくらい充実している誰しもが働きたくなるような会社は世の中には数多く存在します。また逆にどこそこの靴屋や美容クリニックや居酒屋や牛丼屋のようなブ〇〇ク(予備軍)ではないことも働きたい、働くべき会社の重要なファクターだと思います。でもその辺の話は今更くどくどとしても仕方ないと思いますので、そこそこの規模でどちらかというと中小企業位をイメージして今日の話は進めて行きます。皆さんにうまく刺さるか刺さらないかは少し不安ですが、それはそれとしていつの日か自分が幸運にも起業した際に(まだ諦めていないです)会社というものに対してこんな理想を持っていたのかと思い出せるための備忘としても書いておきたいと考えています。
まとめ方としては、社員・組織・仕事の3つのカテゴリーに分けてみました。
(その3つのカテゴリーについてさらに3つづつ特徴を挙げました。)
それではそろそろ始めます。
◎社員
出る杭に油を指してくれるような会社
- 活躍を全社で歓迎してくれる会社ではたらきたい
- どうすれば昇進昇格できるかを具体的に導いてくれる会社ではたらきたい
- 昇進昇格がガラス張りで(公平)行われ派閥などに影響されない会社ではたらきたい
【古い元気のない会社の特徴】
出る杭は打たれる会社
【ワンフレーズで言い切ってしまうと...】
社員の成功は会社の知恵となり社員の失敗は会社の勇気となる
社員が自律的能動的で当事者意識が強い会社
- 社員全員が自分は仕事の当事者だと思っている会社ではたらきたい
- 報連相がどちらからともなく積極的に活発に行われる会社ではたらきたい
- 見て見ぬ振りが横行していない会社ではたらきたい
【古いタイプの元気のない会社の特徴】
他律的受動的で「対岸の火事」的な意識が強い会社
【ワンフレーズで言い切ってしまうと...】
仕事の主役は社員一人ひとり
プロフェッショナルな人材が求められる会社
- 社内起業家的な人種が歓迎されるような会社ではたらきたい
- 将来の価値創造につながることを目利きすることが重視される会社ではたらきたい
- 「そと者」を排除せずアンテナを常に社内外に張り巡らせている会社ではたらきたい
【古いタイプの元気のない会社の特徴】
プロ意識のないゼネラリストやスペシャリストが幅を効かす会社
【ワンフレーズで言い切ってしまうと...】
価値を産み出すプロの仕事をする
◎組織
ピラミッド型に偏ってなくスタッフ部門も小さい会社
- 階層に囚われない柔軟でのびのびとした風土の会社ではたらきたい
- 適度にフラット化されていて個の能力を発揮させやすい会社ではたらきたい
- 社内が縦割り、硬直的で無意味なセクション同士の争いなどない会社ではたらきたい
【古いタイプの元気のない会社の特徴】
ピラミッドの維持に固執しスタッフ部門が強くて大きい会社
【ワンフレーズで言い切ってしまうと...】
ピラミッド型組織の良い部分は残しつつ...
意思決定が即決でなされる会社
- 物事の判断がトップの責任の元スピード感をもってなされる会社ではたらきたい
- 意識決定をするトップが日頃から常に現場の声に耳を傾けている会社ではたらきたい
- だれも責任を取ろうとせず決定が(ババ抜きのように)先送りされることがない会社ではたらきたい
【古いタイプの元気のない会社の特徴】
稟議が延々と繰り返され決定がなされるまでが長すぎる会社
【ワンフレーズで言い切ってしまうと...】
決定はトップの開き直った即決
現状を常に否定し変わることを恐れない会社
- 常に危機意識を持ち変わっていくことが当たり前になっている会社ではたらきたい
- 現場にある変化、改善のネタを見逃さずどこからともなく新たな変革が起きる会社ではたらきたい
- 時代が変化している以上現状維持は後退に等しいと認識している会社ではたらきたい
【古いタイプの元気のない会社の特徴】
現状に満足し肯定し変わることを拒絶する会社
【ワンフレーズで言い切ってしまうと...】
変化に最も対応できる生き物が生き残る
(byダーウィン)
◎仕事
情報を重要視する会社
- 情報をマネジメントすることが最優先されている会社ではたらきたい
- 情報を駆使したネットワークメリットを重視している会社ではたらきたい
- 情報を一部の人が囲い込むのではなくオープンになっている会社ではたらきたい
【古いタイプの元気のない会社の特徴】
経営資源において情報を軽視してヒト、モノ、カネしか見ない会社
【ワンフレーズで言い切ってしまうと...】
ハードよりソフト重視
意見が内容そのものだけでちゃんと判断される会社
- ポジションや階層や勤続年数に関わらず素直な意見が言える会社ではたらきたい
- 特定の人が言った意見が絶対で異論を挟めないようなムードではない会社ではたらきたい
- 議論や意見交換がいい意味で大人げなく活発に行われる会社ではたらきたい
【古いタイプの元気のない会社の特徴】
誰が言った意見なのかが重視され内容は二の次にされる会社
【ワンフレーズで言い切ってしまうと...】
何を言っているかのみが重要視
業績に貢献した人が正当に評価される会社
- 公正な人事評価制度があり、評価できる上司がいる会社ではたらきたい
- 経営ビジョンと社員の意識や行動を連結する人事戦略をもつ会社ではたらきたい
- 長時間働くこととかかひたすら真面目にやることより成果を出したかどうかで評価される会社ではたらきたい
【古いタイプの元気のない会社の特徴】
成果を出せなくても頑張った人やゴマすりが上手な人が評価される会社
【ワンフレーズで言い切ってしまうと】
面白く楽しくいきいきと働いて結果を出せば評価
以上が【理想の会社像とは?】働きたい会社・就職したい会社の条件・特徴・理由など(理想の会社像)でした。
中でも特に私が重要だと思うのは一番最初に挙げた、
「出る杭に油を差してくれるような会社」
です。
出る杭が打たれる会社は絶対に成長しないでしょうし、働いている社員は本当に不幸です。でも残念ながらこんな会社が結構多いように感じます。
私が言うのもなんですが、是非経営者の皆さんにご自分の会社を社員の活躍や昇進昇格を全社で喜び応援するような会社にしていただきたいと切にお願いいたします。また就活生の皆さんはそんな会社に就職して欲しいですし、中小企業の皆さんはそんな会社に変革していって欲しいですし、起業家の皆さんはそんな会社を作り上げていって欲しいと思います。
少しばかり理想論に走りすぎているかもしれません。でももしこんな会社ではたらくことができたらどんなに素晴らしいことでしょう。そして私にもし起業のチャンスが訪れればこんな会社を是非つくってみたいものです。
★参考★
働きたい企業
一位 トヨタ自動車
二位 グーグル
三位 ソニー
四位 ANA
五位 オリエンタルランド
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