宅建士試験の合格発表を待っている受験生のみなさん、こんにちは!
解答速報はチェックしましたか?
自己採点の結果はいかがだったでしょうか?
合格の手応えはありますか?
今のところ私の独断と偏見で2015年宅建士試験のボーダーラインを速報ベースで予想すると...
33点 安全圏
32点 ほぼ確実
31点 ボーダーライン本命◎
30点 ボーダーライン対抗
29点 ボーダーラインギリギリ
となります。
※合格ボーダーラインや試験問題の難易度についての総評・講評はこちら
↓↓↓
合格発表日は12月2日です。
本当に待ち遠しいですよね。
(「もっと早く出せないの?」って感じです。)
※日程について
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さて、12月2日までみなさんはどのようにお過ごしになる予定ですか?
前々回の私のこの記事で、ボーダーライン以下(2015年で言うと31、32点以下が該当?)の方向けに今後の過ごし方をご提案しました。
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ということで今日は「合格確実の方」向けに、宅建士試験の知識を活かしてステップアップできる関連資格をおすすめします。
宅建士試験は法律試験の登竜門と言われています。
宅建士試験で学習した民法は、今からご紹介する資格をはじめとして本当に様々な資格試験の出題範囲になっています。
この民法を筆頭に、みなさんは宅建士試験の試験勉強を通して、不動産に関する知識や、法律に関する知識、建築や税金に関する知識がしっかり身に付いていますよね。
これらの知識は、多岐にわたる業種や業界でフルに活かすことができます。
そして他の多種多様な資格にステップアップしてチャレンジすることもできるのです。
そのステップアップできそうな資格を難易度別に「松竹梅」に分けて紹介しますので是非参考にしてみてください。
◆宅建の知識を活かしてステップアップできるおすすめ関連資格「松竹梅」
※受験者数等の各データは直近のものを載せました。
(お願い)詳細は必ず主催者がリリースしたデータを念のためご確認ください。
(注)私が取得していないものも紹介させていただいております。
梅(難易度★☆☆)
■貸金業務取扱主任者
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【受験者数】
9571名
【合格率】
28.1%
【受験料】
8500円
【試験日】
11月中旬
【申込期間】
7月初旬から9月初旬
【ポイント】
・貸金業者は事務所の規模に応じて貸金業務取扱主任者を必置しなければならない
・業界内で急速に取得を奨励している大注目、赤丸急上昇の国家資格
・貸金業務取扱主任者は貸金業従事者に適正な業務を実施させる役割を担っている
・消費者金融業界はもちろん、不動産を担保とする金融業者、クレジットカード会社、信販会社、リース会社などでも必置
・宅建士試験で学んだ法律知識が重複しているので取り組みやすい
・宅建業法と貸金業法はほぼ同じような構造をしているので理解が進みやすい
■ビジネス実務法務検定
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【受験者数】
3級:9354名
2級:6504名
1級:635名
【合格率】
3級:74.2%
2級:20.9%
1級:10.1%
【受験料】
3級:4320円
2級:6480円
1級:10800円
【試験日】
2・3級:7月初旬
1・2・3級:12月初旬
【申込期間】
2・3級:4月中旬から5月中旬
1・2・3級:9月中旬から10月中旬
【ポイント】
・債権の管理と回収等の民法の知識が出題範囲のそこそこのウエイトを占めてる
・企業人としての最低限のコンプライアンスや法律が体系的に学べる
・「契約の締結」など日常的なビジネスシーンに潜在しているリスクやトラブルを察知して未然に回避するための視点が身に付く
・社員教育のプログラムに組み込んでいる企業も増えてきている
・とっつきにくい法律の勉強も宅建士で経験済みなので苦手意識を感じない
・レベルは1級から3級まで分かれているが1級までは少々オーバースペックか(2級までで十分)
■ファイナンシャル・プランナー(FP)
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【受験者数】
3級:学科21079名・実技(個人資産相談業務)11894名
2級:学科34230名・実技(個人資産相談業務)16461名
1級:学科5191名・実技716名
【合格率】
3級:学科55.8%・実技(個人資産相談業務)65.4%
2級:学科22.0%・実技(個人資産相談業務)48.5%
1級:学科13.1%・実技(個人資産相談業務)82.1%
【受験料】
3級:学科3000円・実技3000円
2級:学科4200円・実技4500円
1級:学科8900円・実技25000円
【試験日】
2・3級(学科・実技):5月中旬
1級(学科)・2・3級(学科・実技):9月初旬
1級(学科)・2・3級(学科・実技):1月下旬
1級(実技):6月上旬から中旬と2月上旬から中旬
【申込期間】
2・3級(学科・実技):3月初旬から3月下旬
1級(学科)・2・3級(学科・実技):7月初旬から7月下旬
1級(学科)・2・3級(学科・実技):11月初旬から11月下旬
1級(実技):4月上旬から4月中旬と11月中旬から12月上旬
【ポイント】
・宅建士試験の知識があればFPの試験科目の「不動産」はほぼ楽勝
・FPの仕事は個人のライフプランに応じて経済的な側面から適切な提案をすること
・FPで活躍する場合にも不動産の資産運用は重要な武器のひとつ
・非常に汎用性が高く、宅建士をはじめ税理士や社労士等との相性も抜群
・自分自身のライフプラン(将来設計)づくりの役にも立つ
・国家資格のFP技能士と国際ライセンスのCFP、AFPが共存する構造となっている
・金融業界や不動産業界では出世、昇進に必要不可欠となっている
★FP2級勉強法
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梅(難易度★☆☆)
(おまけ~宅建の知識はあまり活かせないがおすすめ)
■簿記検定
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【受験者数】
3級:79467名
2級:47480名
1級:8108名
【合格率】
3級:52.7%
2級:34.5%
1級:8.8%
【受験料】
3級:2570円
2級:4630円
1級:7710円
【試験日】
1・2・3級:6月中旬
1・2・3級:11月中旬
2・3級:2月下旬
【申込期間】
1・2・3級:3月下旬から4月下旬
1・2・3級:9月初旬から9月下旬
2・3級:12月中旬から1月中旬
【ポイント】
・簿記とは企業の経営活動を数値化して帳簿にするスキルでビジネスパーソンには必須
・不動産業界においても経理業務は必要不可欠であることは言うまでもない
・1級から4級まであるが3級が実質的には第一ステップで、マネージャークラスは2級まで欲しい
・簿記は人によって向き不向きが顕著に表れコツをつかむまでピンと来ないかも
・貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)の構造と項目を押さえれば後はトントン拍子
・公認会計士、税理士といった税務会計のスペシャリストへの登竜門
★入門書にするにはよくまとまっていて超おすすめ
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★日商簿記検定受検者に捧ぐ
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■ITパスポート
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【受験者数】
39844名(27年春期)
【合格率】
46.4%(27年春期)
【受験料】
5100円
【試験日】
随時
【申込期間】
随時(クレジットカードで午前中に受験料を支払えば翌日受験も可能)
【ポイント】
・ITに関することだけでなく経営や会計なども含めて幅広い分野から出題される
・10数個の試験区分がある情報処理技術者試験の入門資格
・基本情報技術者、応用情報技術者、プロジェクトマネージャーへステップアップ
・IT関連の業界、部署で働く人のみならずITスキルを高めたい人には最適
・ITスキルだけでなくITのコンプライアンスなどの知識が身に付く
・合格率は50%近いが学習範囲はITのマネジメント系やストラテジー系の専門分野まで幅広いので侮れない
■メンタルヘルス・マネジメント検定
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【受験者数】
3種:1482名
2種:7760名
1種:3889名
【合格率】
3種:18.8%
2種:53.2%
1種:80.0%
【受験料】
3種:4320円
2種:6480円
1種:10800円
【試験日】
1・2・3種:11月初旬
2・3種:3月下旬
【申込期間】
1・2・3種:8月下旬から9月下旬
2・3種:1月中旬から2月初旬
【ポイント】
・ストレスフルな今日においてメンタルヘルスケアに対する注目度は増す一方
・過重労働や人間関係などでメンタルの問題を抱えるビジネスマンは後を絶たない
・企業内でのメンタル不調の予防やメンタルヘルスに関する知識が学べる
・三段階にレベルが分かれていて難しい順にマスター、ラインケア、セルフケア
・マスター(1種)は人事労務や経営層向け、ラインケア(2種)は現場の管理職向け、セルフケア(3種)は自らの対策
・できれば管理職が自分も含め部下の心の不調に気づきアドバイスできるようになるための知識を学ぶ2種までは欲しい
竹(難易度★★☆)
■行政書士
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【受験者数】
48869名
【合格率】
8.27%
【受験料】
7000円
【試験日】
11月初旬
【申込期間】
8月初旬から9月初旬
【ポイント】
・憲法、民法、行政法がキモで、一番宅建士と関連している民法は宅建士のちょい上程度のレベル
・記述式問題や一般教養問題も出題され対策が多少立てづらい一面を持つ
・恐怖の「足切り点」が設定されていてこれで涙をのむケースも少なくない
・主な業務は官公庁に提出する書類の作成や申請代行
・宅建士を筆頭に社労士やFP等とダブルライセンスを持つ人が多い
・不動産関係や相続、成年後見などの業務が今後の注目株
★行政書士試験の効率の良い勉強法
↓↓↓
★行政書士試験について
↓↓↓
★行政書士試験講評まとめ
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■管理業務主任者
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【受験者数】
17444名
【合格率】
21.0%
【受験料】
8900円
【試験日】
12月初旬
【申込期間】
9月初旬から9月下旬
【ポイント】
・試験科目が区分所有法、不動産登記法、民法、借地借家法その他多くの部分で宅建士と被っている
・マンション管理をしている不動産業者では「宅建士+管業主任者」は即戦力として優遇される
・管業主任者も業務を行う上で必須、必置の資格なので価値は高い
・宅建士、マンション管理士と併せて不動産三大資格を持てば一目置かれる
・「管理受託契約の重要事項の説明」をはじめとしてマンション管理のマネジメント業務全般を担う
・マンションは年々増加し、区分所有者の高齢化も進む中、重要性が高まる国家資格として評価が高い
◎詳しくはこちらの記事をお読みください!
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■土地家屋調査士
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【受験者数】
4617名
【合格率】
8.8%
【受験料】
8300円
【試験日】
筆記:8月下旬
口述:11月中旬
【申込期間】
6月初旬
【ポイント】
・主な業務は不動産の表示に関する登記に必要な土地や家屋の調査、測量をし登記の表示に関する申請を行うこと
・土地分筆の申請や建物を増築した際の増築登記申請も行う
・受験者数は例年5000名前後で不動産関連資格の中ではニッチな存在だが常に一定の業務需要は見込める(平均年収1000万円以上とも言われている)
・測量士や建築士の有資格者は試験が一部免除される
・比較的取得しやすい測量士や測量士補を取ってからこの資格を狙う人も多い
・宅建士や司法書士、不動産鑑定士と併せて持つとシナジー効果は無限に広がる
松(難易度★★★)
■不動産鑑定士
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【受験者数】
短答式:1473名
論文式:706名
【合格率】
短答式:30.6%
論文式:14.2%
【受験料】
12800円(オンライン申請)
【試験日】
短答式:5月上旬
論文式:8月上旬
【申込期間】
2月上旬から3月上旬
【ポイント】
・短答式試験の半数以上が宅建士試験の知識がしっかり活かせる
・民法等、法令上の制限、税法や不動産評価などの多くの分野がアドバンテージになる
・司法試験や公認会計士と並ぶ最難関資格の一角で不動産系資格の最高峰
・不動産の鑑定業務はこの資格の独占業務となっている
・国や都道府県が公示する土地の公示価格を鑑定する
・企業合併時の資産評価や現物出資の評価、不動産の証券化に伴う鑑定評価なども行う
・短答式合格者は翌年、翌々年まで免除される
■司法書士
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【受験者数】
20130名
【合格率】
3.77%
【受験料】
8000円
【試験日】
筆記:7月上旬
口述:10月上旬
【申込期間】
5月上旬から5月中旬
【ポイント】
・レベルは相当高いが試験内容は宅建士試験の知識と大きく関連しかつ類似している
・街の法律家として高いステータスを持ち独立開業も比較的しやすい
・司法試験断念組も流れてくるのでかなり難関で、合格率が年によっては2%台になることもある
・主な業務は会社の設立登記などの商業登記と不動産所有者変更などの不動産登記
・最近は判断力が不十分な人の成年後見も大注目されている
・不動産登記業務は登記発生原因である不動産取引に精通している必要あり宅建士資格との関連は強い
・口述試験はよほどのことがない限り不合格になることはない
以上が宅建士試験合格確実の方へおすすめする宅建の知識を活かしてステップアップできる関連資格「松竹梅」でしたがいかがだったでしょうか?
一部宅建士試験の知識があまり活かせないものも紹介してしまいましたが、逆にそれほどおすすめな資格だと捉えていただければ幸いです。
冒頭でも触れましたが...
宅建士試験で学んだ特に権利関係(民法)の知識は本当にたくさんの資格試験で問われる重要な(重宝する)知識です。
★資格試験における法律を学ぶなら...
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この知識を身に付けたみなさんは、これからのビジネス界において成長していく上で大きな大きなアドバンテージを持ったと断言できます。
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この宅建士試験の試験勉強で得た知識と体験を武器にして、みなさんがステップアップをどんどん実現していくことを陰ながら、また心から応援しております。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
【参考】資格取得のための勉強時間目安
日商簿記3級. 50時間
シスアド初級.. 80時間
社会福祉士 150時間
日商簿記2級. 250時間
大学生の年間勉強時間* 268時間
宅建 350時間
年間通勤時間(首都圏)*.. 382時間
気象予報士 450時間
行政書士 600時間
TOEICスコア860. 700時間
日商簿記1級. 800時間
社会保険労務士.... 1000時間
浪人生の年間勉強時間* 1173時間
中小企業診断士.. 1300時間
1級建築士. 1500時間
日本人の年間労働時間* 1843時間
米国公認会計士.... 2000時間
海外MBA 3000時間
司法書士.. 4000時間
税理士... 5000時間
公認会計士.. 5000時間
弁理士 5000時間
法科大学院合格+
新司法試験合格 8000時間
* は平均値: 学校の勉強を除く。残業を含む。
※出典
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★宅建士試験に次回確実に合格するために
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