2017年度の社労士試験を受験したみなさんこんにちは?
いかがお過ごしですか?
ボーダーライン上の方は合格ラインのことが気になって精神的に「ヘトヘト」になっているのではないでしょうか?
これが社労士試験のある意味「醍醐味」であり「試練」なのです。
ボーダーライン上に居ることができるのは一握りの限られた人だけですので、プラスに捉えてもう少しこの「まな板の鯉」状態を受け入れてください。
さて今日の本題に入りますが、実際の本試験データに最も近いと言われているユーキャンデータ確定版が本日公開されました。
現状の巷での合格ライン予想は、
「選択式の救済は健保はほぼ確実で労一は微妙、択一式は最低45点は欲しい」
というのが業界全体の大きな流れとなっています。
前回身の引き締まるような驚愕の内容(平均点が高すぎる)だったユーキャンの中間報告から大きな変動はあったのでしょうか?
少しは合格ラインが下がるトレンドになったのでしょうか?
それともさらにより一層厳しい局面に入り込んでしまうのでしょうか?
果たして今日で朧げながら合格ラインの輪郭が見えてくるのか、早速検証していきます。
★ユーキャンデータ(中間報告)から当ブログが推定した合格ライン
◆選択式
◎総得点 25〜26点
◎救済:「健保」可能性高い、「雇用」「労一」五分五分
◆択一式
◎総得点:47〜49点
◎救済:なし
★ユーキャンの中間報告検証について詳しくはこちら▼
目次
ユーキャンの動画
◎平成29年度社会保険労務士試験合格ライン予想(確定版)▼
【ユーキャン】2017社労士試験合格ライン予想~確定版【9月11日公開】 - YouTube
◎平成29年度社会保険労務士試験合格ライン予想(中間報告)▼
【ユーキャン】2017社労士試験合格ライン予想~中間報告【9月1日公開】 - YouTube
合格基準の考え方
もう一度確認しておいてください。原則的には鉄の掟(機械的に適用される)です。
◆総得点(平均点に基づく)
前年度の平均点との差を小数点第1位まで算出し、それを四捨五入し換算した点数に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする。
◆科目基準点(得点分布に基づく)
科目基準点(選択式3点・択一式4点)以上の得点者の割合が全受験者の50%未満である科目を引き下げる。
ただし、引き下げによる基準点を満たしていない者が30%以上いない場合は、原則として引下げは行わない。
選択式予想(中間報告)
◆総得点
◎合格基準点
平成24年度 26
平成25年度 21
平成26年度 26
平成27年度 21
平成28年度 23
◎ユーキャン平均点
平成24年度 26.4
平成25年度 21.0
平成26年度 26.2
平成27年度 20.7
平成28年度 22.5
平成29年度 25.7(中間報告)
※徐々に下がる傾向にある
◎試験センター発表平均点
※()はユーキャン平均点との差と掛け率
平成24年度 23.4(マイナス3.0・88.6%)
平成25年度 18.5(マイナス2.5・88.1%)
平成26年度 23.1(マイナス3.1・88.2%)
平成27年度 18.6(マイナス2.1・89.9%)
平成28年度 20.5(マイナス2.0・91.1%)
平成29年度の予想(中間報告)
(ユーキャンとの差①:マイナス3.1〜2.0)22.6〜23.7
(ユーキャンとの掛け率②:88.1〜91.1%)22.6〜23.4
①より前年の平均点との差 プラス2.1〜プラス3.2⇨前年のプラス2〜3点
②より前年の平均点との差 プラス2.1〜プラス2.9⇨前年のプラス2〜3点
∴予想合格ライン(中間報告)25〜26点
◆科目基準点(救済)
平成29年の平均点(中間報告)から救済可能性は雇用・労一・健保
※各科目の平均点と雇用・労一・健保の得点分布
労安 4.1
労災 3.9
雇用 2.8 1点以下:20%弱 2点以下:約50% ∴可能性は五分五分
労一 2.6 1点以下:20%弱 2点以下:約50% ∴可能性は五分五分
社一 3.0
健保 2.4 1点以下:20%強 2点以下:60%弱 ∴可能性は高い
厚年 3.5
国年 3.5
選択式予想(確定版)
◆総得点
◎ユーキャン平均点
25.8
◎実際の平均点推定
(①ユーキャンの平均点マイナス3.1〜2.0点)22.7〜23.8
(②ユーキャンの平均点88.1〜91.1%)22.7〜23.5
①より前年の平均点(20.5)との差 プラス2.2〜プラス3.3⇨前年のプラス2〜3点
②より前年の平均点(20.5)との差 プラス2.2〜プラス3.0⇨前年のプラス2〜3点
∴予想合格ライン(確定版)25〜26点
◆科目基準点(救済)
労安
労災
雇用 1点以下:16.3% 2点以下:38.4% ∴可能性低い
労一 1点以下:13.0% 2点以下:39.5% ∴可能性低い
社一
健保 1点以下:19.8% 2点以下:51.5% ∴可能性高い
厚年
国年
択一式予想(中間報告)
◆総得点
◎合格基準点
平成24年度 46
平成25年度 46
平成26年度 45
平成27年度 45
平成28年度 42
◎ユーキャン平均点
平成24年度 36.8
平成25年度 36.6
平成26年度 35.8
平成27年度 33.8
平成28年度 30.8
平成29年度 37.9(中間報告)
※徐々に下がる傾向にある
◎試験センター発表平均点
※()はユーキャン平均点との差と掛け率
平成24年度 33.0(マイナス3.8・89.7%)
平成25年度 33.0(マイナス3.6・90.2%)
平成26年度 31.6(マイナス4.2・88.3%)
平成27年度 31.3(マイナス2.5・92.6%)
平成28年度 28.8(マイナス2.0・93.5%)
平成29年度の予想
(ユーキャンとの差①:マイナス3.8〜2.0)34.1〜35.9
(ユーキャンとの掛け率②:88.3〜93.5%)33.5〜35.4
①より前年の平均点との差 プラス5.3〜プラス7.1⇨前年のプラス5〜7点
②より前年の平均点との差 プラス4.7〜プラス6.6⇨前年のプラス5〜7点
∴予想合格ライン(中間報告)47〜49点
◆科目基準点(救済)
平成29年度の平均点(中間報告)から救済可能性は厚年
※各科目の平均点と厚年の得点分布
労安 5.4
労災 5.1
雇用 5.7
常識 5.0
健保 5.9
厚年 4.6 2点以下:20%強 3点以下:40%強 ∴可能性は低い
国年 6.3
択一式予想(確定版)
◆総得点
◎ユーキャン平均点
38.0
◎実際の平均点推定
(①ユーキャンの平均点マイナス3.8〜2.0点)34.2〜36.0
(②ユーキャンの平均点88.3〜93.5%)33.6〜35.5
①より前年の平均点(28.8)との差 プラス5.4〜プラス7.2⇨前年のプラス5〜7点
②より前年の平均点(28.8)との差 プラス4.8〜プラス6.7⇨前年のプラス5〜7点
∴予想合格ライン(確定版)47〜49点
◆科目基準点(救済)
労安
労災
雇用
常識
健保
厚年 2点以下:21.6% 3点以下:34.3% ∴可能性はかなり低い
国年
ユーキャンデータ(確定版)から当ブログが推定した合格ライン
溜息しか出てこないような戦慄の結果となってしまいました・・・
特に選択式の「労一救済なし」と択一式の「47点以上(ユーキャン予想は47点前後)」は予想だにしなかった領域です。
◆選択式
◎総得点 25〜26点
◎救済:健保
◆択一式
◎総得点:47〜49点
◎救済:なし
★ユーキャンの予想(公式)
◆選択式
◎26点前後
◎救済:健保
◆択一式
◎47点前後
◎救済:なし
2017社労士試験合格ラインの輪郭
以上から朧げながら見えてきた平成29年度の合格ラインの輪郭は…
- 選択式の救済は行われても健保だけの可能性が高い(労一・雇用は苦しい)
- 択一式の総得点の合格ラインが40点後半まで跳ね上がりそう(救済はない)
となります。
兎にも角にも今回の受験生の出来は想像以上に良かったようです。
当ブログの予想もますます苦しくなり、青息吐息の状態です。
(次回最後の悪足掻きで、TACとユーキャンの相関から合格ラインに迫ってみます。)
最終的な合格ラインは蓋を開けるまで誰にもわかりませんが、思いの外低くなって、ひとりでも多くの方が合格されることを心よりお祈りしております。
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