中小企業診断士試験合格を目指して勉強しているみなさんこんにちは!
いかがお過ごしですか?
勉強は捗っていますか?
かくいう私も8月上旬の一次試験に向けて勉強中です。
(私の中小企業診断士試験勉強について)
(私が中小企業診断士試験を決意した理由)
私は過去いくつかの資格(20個超)を取得してまいりました。
そこで体得した資格試験勉強の必勝法としては過去問の活用があります。
(資格試験必勝法)
その過去問活用法に並んで有効であると位置付けている勉強法が「個数管理」です。
資格試験の重要論点には本試験会場に持っていかなければならない(記憶しなければならない)ポイントが論点ごとにいくつか存在します。
この論点ごとの複数のポイントを「個数管理」するのです。
そのポイントをフレームワークで整理するのです。
例えば、
「競争優位をもたらす経営資源(VRIO)と言えば4つ」
といった感じです。
これをまとめておいてスキマ時間に何回もチェックすれば、世界にひとつだけのかけがえのないデータベースができあがります。
今回は第一弾として「企業経営理論編」をまとめていきます。
試験勉強を進めていく上で、暗記しなければならないと感じたもの、何度やってもよく間違えてしまうものはどんどん追加していきます。
この記事はもちろん自分のためでもあり、また同じように中小企業診断士試験の勉強をしているみなさんのお役に少しでも立てればと思い作成しています。
それで【中小企業診断士試験】合格するために暗記しておきたい厳選ポイント個数管理【企業経営理論編】のスタートです。
★暗記しておきたいポイント
競争優位をもたらす経営資源(VRIO)〜4つ
- バーニーが提唱したフレームワーク
- 持続的な競争優位を築くための経営資源の要件
- 特に重要なのは模倣困難性
①VALUE(経済的価値)
経済的価値を生み出すか?
②RARITY(希少性)
希少性があるか?
③IMITABILITY(模倣可能性)
真似されにくいか?
④ORGANIZATION(組織能力)
組織・体制はあるか?
アンゾフの成長ベクトル〜4つ
- アンゾフ(米国)が1960年代に提唱
- 製品軸と市場軸の2軸で成長の方向を表現
①市場浸透戦略(拡大化)
既存の製品・既存の市場
②新製品開発戦略(拡大化)
新規の製品・既存の市場
③新市場開拓戦略(拡大化)
既存の製品・新規の市場
④多角化戦略
新規の製品・新規の市場
製品ライフサイクル〜4つ
- 製品が生まれてから衰退するまでの一生
- 市場成長率が高い方がより多くの投資が必要
①導入期
売上少ない・キャッシュフローはマイナス
②成長期
売上成長・キャッシュフローはマイナスからプラスへ
③成熟期
安定した売上・キャッシュフロープラス
④衰退期
売上落ち込み・キャッシュフロー低い
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)〜4つ
- ボストンコンサルティンググループが提唱した複数事業の管理方法
- 市場成長率を縦軸(高い↑・低い↓)、相対的市場シェアを横軸(高い←・低い→)
- 問題児(導入・成長前期)→花形(成長後期)→金のなる木(成熟)→負け犬(衰退)
①花形
成長後期・売上最大
キャッシュは入るが成長の投資も莫大
②金のなる木
成熟期・収益最大
得られた資金を将来有望事業に投資
③問題児
導入期・成長前期
成長分野の新事業
投資することでシェアを高め花形にする
④負け犬
衰退期
事業の見極め必要
M&Aの手法〜4つ
①TOB
株式公開買い付け(証券取引所を通さない)
②MBO(マネジメントバイアウト)
現経営陣による買収(ファンドから資金調達)
③MBI(マネジメントバイイン)
外部経営陣(経営のプロ)による買収
④LBO(レバレッジドバイアウト)
企業を担保に買収資金調達(金融機関から借り入れ)
買収防衛策〜4つ
①ポイズンピル(毒薬)
新株発行による財務悪化策
②クラウンジュエル(王冠の宝石)
魅力的な事業を売却
③ゴールデンパラシュート(黄金のパラシュート)
取締役の高額退職金
④ホワイトナイト(白馬の騎士)
友好的買収者
ファイブフォース(5つの競争要因)
- ポーターが提唱
- 5つの競争要因がその業界の収益性を決定する
①既存業者の敵対関係
競合他社が多い
成長率が低い
差別化できていない
固定費が高い
②買い手の交渉力
強力な買い手(顧客)
差別化できていない
③売り手の交渉力
売り手(供給業者)が少数支配
売り手が独自の製品・技術を持つ
④新規参入の脅威
参入障壁の高低
・技術
・設備投資
・チャネル
⑤代替品の脅威
3つの基本戦略
- ポーター
- 競争優位を築くための基本戦略
①コストリーダーシップ戦略
規模の経済性・経験曲線効果
生産量増やす(大規模な投資)
(リスク)
・価格競争激化
・ニーズ変化に対応できない
②差別化戦略
製品・サービス・ブランド
(リスク)
・価格差
・陳腐化
③集中戦略
コスト集中・差別化集中
(リスク)
・事業不成立
・セグメントあいまい
競争地位別の戦略〜4つ
- コトラーが提唱
- 市場シェア別の競争地位
①リーダー
市場拡大
同質化
②チャレンジャー
差別化
③ニッチャー
集中戦略
ミニリーダー
④フォロワー
追随
進展するスピード別イノベーションの種類〜2つ
①持続的イノベーション
インクリメンタル・イノベーション
既存の製品を継続的に改良
②破壊的イノベーション
ラディカル・イノベーション
全く新しい価値を革新的に提供
イノベーションのジレンマ(前の世代が対応できない)
製品アーキテクチャの種類〜2つ
①インテグラル型
(例)自動車
すり合わせ
利点:全体最適・模倣困難
欠点:進化に時間・調整コスト
②モジュール型
(例)パソコン
組み合わせ・インターフェイス
利点:多様な組み合わせ・調整コスト削減
欠点:無駄が多い・インターフェイスの進化に時間
ベンチャー企業の成長ステージ〜4つ
①シード期
企業する前の準備段階
②スタートアップ期
事業が軌道に乗るまでの段階
③急成長期
市場での認知度が高まり、事業が急速に成長する段階
④安定成長期
市場での認知度が確立し、収益性が最も高くなる段階
組織の設計原則〜5つ
①専門化の原則
仕事の分業化
②権限・責任一致の原則
権限と責任が釣り合う
③統制範囲の原則
スパン・オブ・コントロール(コントロールの及ぶ範囲)
一人の管理者の下に適正な人数のメンバー
④命令一元化の原則
メンバーは一人の直属の上司からのみ命令を受ける
⑤例外の原則(権限委譲の法則)
日常的な定型業務の意思決定を下位のメンバーに権限委譲
管理者は例外的・戦略的な意思決定に専念
組織形態の類型〜4つ
①機能別組織
(メリット)
専門家を追求〜規模の経済性・経験曲線効果〜効率化
命令一元化の原則〜統制が取りやすい
(デメリット)
管理者の負担重
組織の硬直化(官僚制の逆機能)
利益責任不明確
②事業部制組織(プロフィットセンター)
(メリット)
迅速な意思決定
事業部長への権限委譲でトップの負担軽減
管理者育成
(デメリット)
機能の重複〜無駄・非効率
セクショナリズム(事業部が排他的な組織)
短期的な利益追求(視野)
③カンパニー制(インベストメントセンター・BS経営)
(メリット)
経営責任が明確(プレジデント)
意思決定が迅速
起業家精神
(デメリット)
カンパニー間の連携が希薄
本社の意向を無視できない
④マトリクス組織(格子型)
(メリット)
機能別と事業部制のメリット追求
人材の有効活用(共有)
(デメリット)
ワンマンツーボス(複数の上司)
管理者の意見の対立・権力争い
〜ここから後半に続く〜
いかがだったでしょうか?
以上【中小企業診断士試験】合格するために暗記しておきたい厳選ポイント個数管理【企業経営理論編】でした。
(重要論点に出会う都度更新します。)
今後も一次試験全科目についてこのシリーズを(自分のために)まとめていく予定ですので、もしよろしければご活用ください。
中小企業診断士試験で学ぶ内容は、ビジネスパーソンとしての能力向上に間違いなく役に立つと信じています。
この記事をお読みいただいている方は、毎日残業をこなしつつ、勉強時間をなんとか捻出しているような忙しい方が圧倒的に多いと思いますが、最後まで諦めることなくお互い本試験まで頑張りましょう!
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